「子の財産は自分の物」母が激怒、息子の結婚相手にさまざまな嫌がらせ。

2010/04/20 10:50 Written by Narinari.com編集部

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自分の結婚相手のことは、誰しも親に認めてもらいたいと願うもの。親の側からしても、子どもの結婚相手と仲良くしたほうが幸せなのは充分理解しているはずだ。たとえ最初はウマが合わなかったとしても、時間をかけて互いに歩み寄る努力をするのは大切なことだろう。しかし米国には、そんな幸せを願っていないかのような母親がいる。この母親は、息子が自分に結婚の承諾を求めなかったことに激怒。お嫁さんになる女性の職場や父親などに、幾度となく連絡しては、女性を貶めるような発言を連発し、さらには息子が持つ財産を「家族の物」と求める裁判を起こし、息子の結婚に猛烈な横やりを入れているという。

米紙ニューヨーク・ポストによると、問題の女性は61歳の母親。9年半前に離婚をした母親には、不動産業を営む34歳の息子がいた。息子の仕事ぶりは順調のようで、「6つの寝室と8つのバスルーム」を備えたコネティカット州のマンションや、洗車場として利用されているニューヨークの土地を所有。父親と別れた母親にとって、息子の成功は自分を支える大きな幸せだったのかもしれない。しかし、息子が28歳の女性と婚約し、財産的な約束事を決める婚前契約に自分の同意を求められなかった母親は、息子の幸せを壊そうと行動を始めた。

その行動とは、女性の職場に幾度も電話をしては「女性が別の仕事を探しているようだ」と話し、暗に会社を辞めさせるよう進言。結婚式直前には、心臓を患っていた女性の父親にも連絡を取り、「あなたの娘は金が目的」と中傷したという。また、女性本人にもメールを送り、「自己中心的で本当に危険な女」と攻撃。「彼はあなたの財産じゃないの」と、マンションや土地を“我々家族の物”と決めつけ、女性に権利がないと警告したそうだ。

こうした行動に怒った息子は、母親を昨年10月に開かれた結婚式に呼ばず、対決姿勢を鮮明に。すると、母親は息子が持つ不動産の権利が「自分にもある」とばかりに、資産の分割を求める裁判を起こした。また、ニューヨークの土地を貸し出していた洗車場のオーナーに連絡を入れると、「自分が本当のオーナー」と話し、息子に使用料を払うのを辞めるよう説得。露骨に自分を“財産扱い”する母親のなりふり構わぬ行動を見かねたのか、ついに先日、息子も母親を訴える裁判を起こす事態となった。

訴えの中で、息子は母親の振る舞いを「テロ的な行動」と非難。所有する不動産の権利が、母親にはないことを求めているという。家族を知る人も、母親を「ひねくれた、欲むき出しの行動に見える」と話し、息子に同情を寄せているそうだ。

ちなみに、電話を受けた女性の父親はニューヨーク・ポスト紙の取材に応じ、金目当てと言われた女性が息子に詰め寄った事実を明かした。また、ケンブリッジ大学で有名な奨学金も受けた娘が、母親が話すような人間とは「考えられない」とも語っている。

おめでたいはずの結婚が原因で、まさかの訴訟合戦を繰り広げる米国の親子。“金の切れ目が縁の切れ目”的な親子関係になってしまったのは残念なところだ。

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