安藤百福氏の生誕百周年記念、ラーメン博物館に「麺翁 百福亭」オープン。

2010/04/16 14:49 Written by Narinari.com編集部

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今年は日清食品の創業者であり、インスタントラーメンの発明者でもある“インスタントラーメンの父”こと安藤百福氏の生誕百年の節目の年。これを記念して、4月20日に新横浜ラーメン博物館に「麺翁 百福亭」が期間限定オープンする。期間は5月16日までの27日間で、価格は1杯850円。

「麺翁 百福亭」は「安藤百福氏がチキンラーメン開発時に近所の方々に振舞ったであろうラーメン」というコンセプトのもと、有名ラーメン店「一風堂」の河原成美氏がプロデュース。“懐かしいけど新しい”をテーマに、チキンラーメンを感じられる味に仕上げた。

スープは鶏と豚を主体にローストした醤油を使い、チキンラーメンの特徴である「芳ばしい香り」を演出。麺はチキンラーメンの食感を表現するため、低加水(麺に加える水の量が少ない)の縮れ麺を使用することで、チキンラーメンを彷彿させる食感を実現したという。

また、具材は燻製チャーシュー、なると、メンマ、ほうれん草などを使い「懐かしさ」を表現。さらに天かすと青ネギを自由にトッピングできるという、大阪の食文化を取り入れた。

記念イヤーだからこそ実現した今回の企画。チキンラーメンが好きな人はもちろん、ラーメン好きは期間中にラーメン博物館を訪れてみてはいかが?


☆安藤百福氏とは

1958年に世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を、1971年には世界初のカップめん「カップヌードル」を発明した産業界の偉人。これらの商品は「魔法のラーメン」「究極の加工食品」と評され、お湯さえあれば、いつでもどこでも食べられる“革命”を起こした。

一方で、インスタントラーメンの製法特許を独占することなく、広く使用を許諾したほか、1964年には「日本ラーメン工業協会(現・社団法人日本即席食品工業協会)」を設立。業界の発展にも大きな足跡を残している。

晩年になっても商品開発への意欲は衰えず、「宇宙食を開発したい」という夢の実現にむけて、94歳にして開発を陣頭指揮。その想いを乗せた宇宙食ラーメン「スペース・ラム」は宇宙へと飛び立った。2007年1月、96歳10か月で永眠。

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