今年1月31日にNHKで放送され、ネットで大反響を巻き起こしたNHKスペシャル「無縁社会〜『無縁死』3万2千人の衝撃〜」。その第2弾となる「『無縁社会』の衝撃」が4月3日22時から、総合テレビの「追跡AtoZ」枠で放送される。

1月の「無縁社会」は、ここ数年急増しているという「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」など、国の統計上ではカテゴライズされない「新たな死」の実態を追跡したドキュメンタリー番組。NHKの独自調査によると、その数は年間3万2000人にも上るという。

家族や地域、会社などとの“縁”を失い、人知れず亡くなっていくという、誰にでも起こりうる人生の終焉。それだけに「自分もそうなるのではないか」との不安や恐怖心を抱く人は多く、放送時には2ちゃんねるやTwitterに書き込みが殺到した。また、「無縁死」「無縁社会」という単語も高い関心を呼び、検索ワードランキングを駆け上がる現象も見られ、NHKはそうした反響を「異常現象が頻発」（公式サイトより）と表現しているほどだ。

今回放送される「『無縁社会』の衝撃」は、「Nスペの放送以後に寄せられた多くの反響をもとに『無縁社会』が与えた衝撃を鎌田キャスターが追跡」（NHKスペシャル「無縁社会」チーム Twitter公式アカウントより）する内容。1月の放送後にNHKには1,500件を超える声が寄せられたことや、ネットでの大反響を受けて制作されたもので、「無縁社会と向き合おうとする視聴者ひとりひとりの生き様をルポするとともに、社会と個人のつながりが薄れつつある日本社会で必要とされる『絆』の新しい形とは何か」（公式サイトより）を追跡していく。

なお、3日16時からは、愛知・岐阜・三重を除く全国で特集「無縁社会 私たちはどう向き合うか」を放送。同番組では「無縁社会」の再放送と、識者による討論などを行う予定だ。