シャープ、専用メガネ不要のタッチパネル付き3D液晶ディスプレイ開発。

2010/04/02 16:20 Written by Narinari.com編集部

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シャープは4月2日、2Dと3Dの表示切り替えが可能なタッチパネル付き3D液晶ディスプレイを発表した。専用メガネを必要とせず、裸眼で立体表示が楽しめるため、同社は「デジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどのモバイル機器に最適」としている。  

今回発表された3D液晶ディスプレイは視差バリア方式を採用。同方式は通常の液晶ディスプレイに縦じま状の“光学視差バリア”を設けることで光の進行方向を制御し、左右の眼に届く光の視差を応用して立体表示させる仕組み。従来この方式は3D切り替え時の表示品位が低いことが課題とされていたが、シャープが開発した新しい3D液晶ディスプレイはこれを大幅に改善した。

また、モジュールの厚みは、タッチパネル付きながら従来の2Dタイプと同等。縦表示、横表示でも3Dでの表示ができるため、スマートフォンなど高機能なモバイル機器への利用も想定している。画面のサイズは3.4型で、画素数はFWVGA(480×854ドット)。

ちなみに、同社の発表ではゲーム機への言及はないが、その液晶の特性や、3月23日に朝日新聞が「シャープが開発した裸眼3D液晶パネルを採用するとみられ」と伝えていることから、ニンテンドーDSの後継機として発売が予定されている「ニンテンドー3DS(仮称/ニンテンドースリーディーエス)」に使用されるものではないか、との憶測を呼んでいる。果たしてどのような形でこの液晶が利用されることになるのか、「ニンテンドー 3DS」の動向も含めて注目しておきたいところだ。

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