「Suica」を自動販売機で使う理由、4人に1人は高い商品を購入する傾向。

2010/03/08 11:51 Written by Narinari.com編集部

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2001年にJR東日本が導入して以来、昨年までの発行枚数は3,000万枚を超えるなど、いまや日常にすっかり溶け込んだ電子マネーの「Suica」。駅の売店やコンビニ、エキナカの各店舗、コインロッカー、提携するコンビニ・商店など、利用シーンも年々拡大していき、小銭いらずの便利さから「もう手放せない」というユーザーも多い。そうした便利さを感じられるシーンのひとつに、ホームなどに設置された自動販売機があるが、JR東日本ウォータービジネスはエキナカの飲料自販機「acure」の利用意向など調べるため「電子マネー自販機に関する調査」を実施。その結果を発表した。

この調査は10〜60代の首都圏在住者、電子マネー対応飲料自販機のユーザー520人を対象に行われたもの。まず、「飲料自販機で電子マネーを使う理由」についてたずねたところ、「スピーディーに買えるから」(51.0%)がトップとなった。これに「釣銭が増えないから」(18.3%)、「財布を鞄・バックから取り出すのが嫌だから」(14.0%)が続いている。

次に「飲料自販機で電子マネーを使う頻度の変化」についてたずねると、71.9%が「増えた」と回答。特に週1回以上使用する層では8割以上が「増えた」と回答しており、スピーディーに買えるという利便性から、ヘビーユーザー化している層が多いことがうかがえる。

さらに「電子マネーでの購入時と現金での購入時の価格に対する意識の変化」についてたずねたところ、「電子マネーで購入する時は現金の時よりも高い商品を買ってしまう」ことが「よくある」は5.4%、「ときどきある」は21.0%となり、4人に1人が「価格に対する意識が変わる」と答えた。ちなみに、同社の自販機でも電子マネー利用者の平均購入単価は、現金利用者よりも1.5円高いという。

そして「高い商品を買ってしまう」と答えた人にその理由を複数回答でたずねると、「便利(スピーディー、小銭が不要等)だから」(61.3%)、「現金を使っている感じがしないから」(56.9%)、「ポイントがつくから」(21.9%)の順に。スピーディーに買える、小銭が要らない、という電子マネーの付加価値が“財布の紐”をゆるめる傾向があるようだ。

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