“体毛入りベーグル”は警察への復讐? 逮捕に「行き過ぎ」の声も。

2010/03/06 11:02 Written by Narinari.com編集部

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ベーグルに体毛が入っていたのは警察への復讐なのか、それとも警察の行き過ぎた対応なのか。米国のレストランで販売されたベーグルをめぐる逮捕劇が物議を醸している。

米地元紙クーリエ・ポストによると、事件は2月21日に、ニュージャージー州のレストランで起きた。テイクアウト商品も扱っているこのレストランに、客として訪れた警察官がベーグルを購入。すると、購入したベーグルサンドの中には、人の体毛が混入していたという。

体毛が混入していたという事実は明らかに店側のミスであり、決してあってはならないことだが、話自体はそれほど珍しいものではない。しかし、この話には続きがある。警察官はレストラン従業員の一人を、昨年3月に交通違反で逮捕していた。そのため警察はこれが伏線と判断。「事件の腹いせに体毛を入れた」として、加重暴行などの容疑でキッチンにいた男性を逮捕した。

男性は逮捕から4時間後に2万5,000ドル(約226万円)を払い保釈されたが、その後、クーリエ・ポスト紙に対し「サンドイッチに起きた問題を知らなかった」「私はそんな人間ではない」と容疑を真っ向から否定。そして警察の「ばかげた」逮捕によって、「人生も大きく狂わされた」と嘆いている。というのも、今回の逮捕をきっかけに、7年間働いたレストランを解雇されてしまったためだ。

妻と5か月の娘を抱えながら失業してしまったこの26歳の男性は、「彼らは僕の人生を滅ぼそうとしている」と語るなど、やりきれない思いでいっぱいの様子。クーリエ・ポスト紙をはじめ、同紙を引用するかたちでこの一件を伝えている米メディアのコメント欄には「警察は立派な仕事をしてるな」「誰の毛かはっきり調べたら?」「ずいぶん高圧的だなぁ」「行き過ぎな対応だと思う」など、警察への批判的な意見が多く寄せられている。

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