「寒いから」車からリードを伸ばして犬の散歩、飼い主男性に罰金命令。

2010/03/04 16:21 Written by Narinari.com編集部

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犬を飼う上で、飼い主が日々行う世話のひとつに散歩がある。適度な運動、ストレス解消など、散歩をさせることにはいくつかの理由があるが、たとえ疲れていようとも面倒くさがらず、定期的に外へ連れ出すことは、犬の健康を守る上で飼い主が果たさなければならない大切な務めだ。ところが英国では、車の中からリードを持って犬の散歩に出かけた横着者の男性が現れ、目撃した通行者が警察に通報。「交通の妨げになった」と男性は124ポンド(約1万6,000円)の罰金を科され、さらに反則点の累積で半年間の免許停止となった。 

この冬は約30年ぶりの大寒波に見舞われている英国。そうした悪天候の中で、23歳のある男性は、愛犬を散歩に連れて行くのに横着なアイデアを思い付いた。それは、犬を元気に走らせながら、自分は暖房のきいた自動車の中でリードを持ち、車を運転しようというもの。男性はこのアイデアを実行に移し、「時速5マイル(約8キロ)のスピードで運転していた」(英紙デイリー・メールより)という。

日産の自動車に乗っていたという男性は、運転席からリードを伸ばし、車の右側、道路のセンターライン寄りに犬を走らせていた。たまたまそのシーンを自転車で通りかかった人が目撃し、ビックリして警察に通報。駆けつけた警察官が男性の車を止め、「犬を車の後ろに乗せるよう話し、そのまま行かせた」(英紙デイリー・ミラーより)そうだ。

ところがその5日後、「幅の狭い道で、ほかの車が通る余裕がなかった」として、男性は道路交通法違反で起訴されることに。3月1日に裁判所で行われた審問では、男性は「怠惰のために、愚かな行いをした」(英放送局BBCより)と語ったという。結局、男性には罰金や経費を含め124ポンドの支払いが命じられ、3点の反則ポイントが与えられることも決定。スピード違反などですでに反則ポイントが9点に達していた男性は、これで6か月の免許停止処分が確定した。

ただ、今回の起訴に対し弁護士は、男性が昨年7月に起きた殺人未遂事件の容疑者として拘束され、その後釈放された経緯があることから「警察による迫害」と主張。散歩をした道路も「静かな裏道」として、起訴理由に異議を唱えている。一方、裁判所では反省の言葉を述べたという男性だが、法廷の外に出てくると「悩むことじゃない。(免許停止も)車に乗らないほうがお金の節約になるかもね」と、あまり意に介していない様子だという。

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