TV番組レシピの誤りに苦情殺到、チョコレートケーキ作ったらドロドロに。

2010/02/28 09:45 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


「美味しそうだからチャレンジしてみよう」。専門家やプロの料理人が実際に作り方を教えてくれる料理番組やレシピ本、インターネットのレシピサイトなどを参考に、新たな料理を試してみた経験がある人も多いだろう。しかし、もしそこで紹介されているレシピが間違っていたとしたら……。先日、オーストラリアで放送された料理番組が、番組で紹介したチョコレートケーキのレシピを公式サイト上で公開したところ、失敗する人が続出。レシピの間違いを認めた放送局に苦情が殺到しているという。  

豪ニュースサイトのNews.com.auによると、問題の番組は豪放送局セブン・ネットワークが放送している「My Kitchen Rules」。この番組はオーストラリアの5つの州の代表として、友人や家族などの2人組が2チーム参加し、「客をもてなす最高の家庭料理」を実際に作って競い合う。審査は有名シェフらが行い、優勝した州のチームには賞金10万オーストラリアドル(約800万円)を贈呈。番組で紹介された料理の数々は、視聴者も家庭で作れるよう、番組公式サイトでレシピを公開している。 

そして今回問題となったのが、2月2日の放送に登場した、ビクトリア州代表チームの男性2人が作ったチョコレートケーキ。公式サイトで紹介されたレシピでは、「カカオ含有量70%のチョコレート」など、用意する材料や分量を細かく説明しているほか、調理法もオーブンの余熱温度や卵をかき混ぜる時間、冷却時間や生地を流し込む型のサイズなども丁寧に書かれ、説明に従って調理すれば、誰でも簡単に作れそうな印象を受ける。

しかし、サイトには文字の説明しかなく、写真も完成したチョコレートケーキを切り分け、皿に盛りつけたカットだけ。レシピを試す人にとっては、完成するまで間違いに気が付きにくく、ここに今回の落とし穴が待っていたようだ。

News.com.auは、実際にレシピ通りに作ってみたという人が撮影したケーキの写真を掲載。このケーキは本来はしっとりとした食感が特徴なのだが、視聴者が作ったケーキは水分が多く、何やら見た目は泥のよう。皿にはなぜか水分が溜まっているという、見るからに不味そうなものだ。レシピページのコメント欄や豪Yahoo!の掲示板サービス、Facebookにも「偽のチョコレートケーキ」「レシピは失敗作だ」「パーティーで出したら、皆に“こぼれ出す水分”の話をされた」「材料費40ドルを浪費した」などと書きこまれ、同じ体験をした人も多かったと見られる。

これを受けて、セブン・ネットワークも「レシピの内容が番組で作られたものと調理法、冷却時間、型のサイズなどで違っていた」と発表。しかし、間違いを認めたことで、これまで公開していたほかのレシピの間違い探しが始まってしまった。結果、レシピの間違いがいくつも発覚し、「間違ったレシピを載せて、何の意味があるのか」と、さらに苦情が寄せられているという。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.