「急いで楽しまなくては」ベトナムの97歳男性が宝くじで高額当選。

2010/02/26 16:05 Written by Narinari.com編集部

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一獲千金のチャンスが掴めるとあって、世界でも多くの人に親しまれている宝くじ。最近は高額当選した人の話題が欧米から頻繁に届くようになり、莫大な賞金額を羨む人も多いかもしれない。それと同時に若くして当選した人が、その後不幸な人生を歩んだとの話もよく聞かれ、高額当選が人に幸せをもたらすとは言い切れないのが実情だ。

そんな宝くじの高額当選に関する話題が、先日、ベトナムで注目を集めた。賞金額は76億ドン(約3,500万円)と、欧米のそれと比べると少し低めだが、それでもベトナムの平均年収の約400倍にあたる金額。しかも、当選した男性は97歳と高齢で、自分に残された時間を気にして「急いで楽しまなくては」(英紙デイリー・メールより)と、お金の使い途に考えを巡らせているそうだ。

ベトナム紙タンニエンによると、宝くじを当てたのはホーチミン市内に住む97歳の男性。ベトナムでは旧正月を「テト」と呼び、幸運のお金と言われる「リー・シー」(お年玉のようなもの)が子どもやお世話になった人などに配られるが、先日の旧正月、男性も「リー・シー」を親類の人から配られた。そして、その中から10万ドン(約500円)を宝くじの購入に充てたそうだ。

すると、男性が買った宝くじは76億ドンの大当たり。男性は生涯貧しい生活を送っていたそうで、100歳間近にして貧乏な状態から脱却できることを心から喜んでいる。

しかし、男性が当選した話は周囲の人にもすぐに知れ渡り、家の周りには施しを求める人々が続々。男性も突然大金を手にして気前が良くなったのか、こうした人たちに「多くのお金を配った」という。こうした姿を見た近所の人は、男性の身を心配して地元政府の機関に連絡。お金の使い方について機関の関係者が男性と話し合いを持つことになった。

機関の関係者は、男性が以前、生活援助金を受け取るほどの生活状態だったことを知っており、今回の当選を「彼はとても幸運な男だ」と喜んでいる。ただ、「私たちが介入しなければ、彼はお金のほとんどを失う危険にさらされていた」とも話し、無関係な人を引き離す狙いもあって、男性と接触を持ったようだ。

話し合いでは銀行に口座を開設して預けるように男性を説得し、現在は落ち着いて使い途を考えるよう見守っている段階。男性も説得に考え方を改めたようで、妻とどのように使うかを話し合っているそうだ。

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