地球のために寄付できる金額は1万円が最多、この金額で何ができる?

2010/02/22 22:39 Written by Narinari.com編集部

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68億人の人間と多様な生物が暮らす地球を守ろうと、近年は環境意識が高まりを見せ、それに伴う活動も企業・個人を問わず活発化している。そうした中、地球の素顔を伝える雑誌「ナショナルジオグラフィック日本版」が一般の人を対象に、「地球に関する意識調査」を実施した。

この調査は15歳〜75歳の男女522人を対象に、フリーアンサー(自由記入)形式で、インターネットで行われたもの。まず、「地球のために寄付できる金額」についてたずねたところ、最多は「1万円」(149人)で、以下、「1,000円」(102人)、「10万円」(63人)と続いた。「1万円」と答えた人の中で多かった意見は「これくらいならがんばって出せそう」というもので、学生から社会人まで、男女ともに幅広い層から回答が寄せられている。

しかし、「1万円」と聞いても、それで実際に地球のために何ができるのか、ピンと来ない人も多いのではないだろうか。そこで同誌が調べたところ、「沖縄のジュゴンの住む海域で潜水調査に使うタンクを5本借りられる」(日本自然保護協会)、「タンザニアで森を再生するための苗木を50本買うことができる」(WWFジャパン)、「世界の子どもにポリオワクチンを500本買うことができる」(世界の子どもにワクチンを 日本委員会)、「マラリア感染の検査費200人分をまかなえる」(国境なき医師団)といったことができると分かったという。

ちなみに、「0円」と答えた人も51人いたが、その理由は「金銭的余裕がない」「生活が厳しい」といったものが多かった。寄付金額は自身の収入と比例する形で増減していることが推測できる。また、「寄付は詐欺っぽい印象を受ける」「なんのために使われるかわからないのは嫌だ」との意見もあった。

次に、「地球からなくなったら一番困るもの」についてたずねたところ、トップは「水」(142人)に。「酸素」(63人)や「人間」(30人)に大差を付けての1位となったが、その理由としては「生きていく上で必要不可欠」という意見が多かった。「酸素」も必要不可欠なものではあるが、それ以上に資源としての「水」が話題に上ることも多く、身近な問題として関心が高まっていることがうかがえる。

この調査では、「地球最後の日にしたいこと」についても質問しており、1位は「食事をする」に。この回答の男女比率はほぼ同じで、中でも「自宅で家族とご飯を食べる」が支持されていた。ただ、食事をする際に「美味しいものを食べたい」と願っている人は男性と比較した場合、女性が9割と圧倒的で、男女の傾向の違いも現れている。男性は食事の内容というよりは、「食べる」行為そのものが大切だと考えている人が多いようだ。

ちなみに女性と比較した場合、男性の支持率が8割と顕著に傾向の違いが現れたのは「寝る」ことだった。「地球最後の日」という辛い瞬間を寝て耐える傾向がある男性に比べると、人生を最後まで楽しみたいと考えているのは、「美味しいものを食べたい」女性のほうなのかもしれない。

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