男性も宿泊可の女子大の寮、「夜は静かにして!」の通達に学生は赤面。

2010/02/06 16:12 Written by Narinari.com編集部

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女子大の寮と聞くと、日本では“男子禁制”のイメージを抱くことが多い。実際、男子の立ち入りを禁止している寮も多く、「彼女に会うためにこっそり寮に侵入……」といったエピソードは、マンガや映画などでもよく見られるものだ。しかし、ところ変わって英国には、男性の宿泊が許されている寛容な女子大の寮がある。年頃の女性とあって夜な夜なハメを外す生徒も多かったようだが、あまりのハメの外しように、ついに寮を仕切る学生から「夜は静かに!」との通達が出された。

ケンブリッジにあるニューナム・カレッジは、1871年に創立された伝統ある女子大学。400人が生活しているこの大学の寮では、男性の宿泊について「2晩までなら滞在してもよい」とのルールが存在している。2晩を超えた場合は「ゲストルームを取らなくてはならない」の規定があるものの、基本的には男性を部屋に連れてきても何のお咎めもないという、大らかなルールだ。

年頃の男女が一室で夜を過ごすとなれば、その行動も限られてくるもので、男性を呼んでは奔放な夜の生活を送っていた生徒も少なくなかったよう。寮で学生自治委員長を務めるリジー・コールさんによれば、「(不本意ながら)ニューナムは、ケンブリッジで“エッチな大学”と知られている」(英紙デイリー・メールより)そう。良くいえば自由な雰囲気で寮生活を送っていた生徒たちとも言えるが、若さあふれるがゆえに、残念ながら少しそのパワーが強すぎてしまった。

歴史ある大学だけに、長年使い続けている寮の壁は薄く、音が漏れやすい。そのため「ときどき、とても騒いだり暴れたりする理不尽な隣人に気を取られる人もいる」(英紙デイリー・テレグラフより)という実情もあった。先月だけで30件にものぼる苦情を受け取ったコールさんは、ついに自治委員長として寮生全員にメールを使って警告を通達。「建物の壁は薄いので、特に深夜・早朝の間、あなたの行動が知られているというのを忘れないでください」とした内容に、受け取った学生の中には、夜の情事を思い出し赤面した人もいたそうだ。

ある学生は「今まで人に聞かれていたかと思うと、とても決まりが悪い。メールを受け取ったときは恥ずかしかった」(デイリー・テレグラフ紙より)とコメント。ただ、楽しい夜の生活は没頭してしまいがちなようで、「静かにしようと思うんだけど、ちょっと我を忘れたときに、壁が薄いなんてことは簡単に忘れてしまう」とも。この寮に宿泊した経験があるという別の大学に通う男性は、「(ハメを外して)いつか彼女たちが壊すのではないかと思った」(デイリー・メール紙より)というほど、寮の壁が薄かったと語っている。

通達を出したコールさんは、メールが「夜の情事」とは言及してないことを強調。夜中に歌ったり音楽をかけたりした人への苦情もあったそうで、単に「夜は騒がないようにして欲しいだけ」と語り、共同生活上の気遣いを見せて欲しいとしている。今回は行動に配慮と責任を求められた形の学生たちだが、大学生活を通していろいろなことを学び、気配りができる立派な大人へと成長して欲しいものだ。

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