オーディション番組への出演がきっかけでブレイクし、いま米国で話題をさらっている63歳のラリー・プラットさん。若者のファッションを「パンツがずり落ちてバカにしか見えん!」と揶揄した自作のラップ曲「Pants on the Ground」を番組で披露したところ、YouTubeにプラットさんの歌をカバーする動画が数多く並ぶなど、大反響を巻き起こしている。そして、ついに「Pants on the Ground」は政治の世界にも飛び火。カナダの地方議会で壇上に立った政治家が、プラットさんの“パンツラップ”を拝借したところ、その様子を収めた動画がYouTube上に投稿され(//www.youtube.com/watch?v=wC-K1YJOmys)、政治家自身にも「ユーモアがある」と注目が集まることになった。
この政治家は、カナダ・ニューブランズウィック州議会でカナダ自由党に所属するトーマス・ジェームズ・バーク議員。地元紙デイリー・グリーナーによると、1月22日にバーク議員は保守党の議員がカナダ放送局CBCに発言した政策に関して反対する主張を展開。その非難の気持ちを端的に表すとともに、皮肉を込めて拝借したのが「Pants on the Ground」だった。
この演説の模様を収めたのが「pants on the ground former Attorney "General" T.J. Burke」という、16秒の動画。手元の書類に目を落としながら、保守党の政策を非難しているバーク議員は、演説の最後で「それは“pants on the ground”だ」とのセリフを入れ、真面目な顔のまま指を弾いてリズムを取りだすと、「pants on the ground,pants on the ground」と軽快に1フレーズを歌い上げた。これには厳粛だった雰囲気が一転、バーク議員が歌い終わるとほかの議員から爆笑が起こっている。
米国で話題のプラットさんは、先日、人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」のジョージア州アトランタ予選に登場。審査員を前に、軽快な踊りと自作の「Pants on the Ground」を披露した。あまり歌が上手いわけではないものの、ノリノリのプラットさんに対し、厳しい審査で有名なサイモン・カウエル氏は渋い表情。しかし、ほかの審査員はその痛快な歌詞に大ウケで、次第にカウエル氏も笑みを浮かべながら「たぶん、この曲はこれから何回も耳にするだろうね」と、その後の展開を“予言”していた。
◎プラットさんの自作曲「Pants on the Ground」 Pants on the Ground Pants on the ground Lookin' like a fool wit' yo'ure pants on the ground!
With the gold in yer mouth, Hat turned Sideways Pants hit the ground Call Yourself a cool cat, Looking like a fool Walkin' down town with your pants on the ground Get em up