元広島のルイス投手が告白「3人の米国人選手としか話せず寂しかった」。

2010/02/04 05:23 Written by Narinari.com編集部

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2008年に広島へ入団後、2シーズンにわたって先発の柱として活躍したものの、昨年12月に退団したコルビー・ルイス投手。現在は米国に戻り、1月20日にテキサス・レンジャーズと2年総額500万ドル(約4億5,000万円)で契約、今シーズンは先発ローテーションの一角として大きな期待を寄せられている。そんなルイス投手のインタビュー記事を、2月2日に米放送局ESPNのウェブ版が更新。日本での2年間を振り返るとともに、広島を退団した理由を明かしている。

昨年12月に広島から発表された退団の理由は、ルイス投手の家族が健康問題に立ち向かっており、「その間だけは家族に不安や苦痛を与えないようにしたかった」というもの。それ以上の詳細は明かされていなかったが、実際にはそのほかにも退団の決断に至る理由があったようだ。

ESPNによると、「家族の健康問題」とされるのはジェニー夫人が甲状腺の病気であるバセドウ病を患っていること。そして新たな子どもが欲しいと考えているそうで、この2つの問題が広島を退団する大きな決め手になったという。

それに加え、昨シーズン終了後に広島から提示された2年500万ドルの契約条件が「ほかの選手と比べると多くはなかった」。さらに日本では「食事の注文やタクシーを呼ぶことはできた」ものの、「毎日チームの3人の米国人選手としか話すことができず、孤独だった」とも語り、言葉の壁の問題も、帰国を決断させる要因となったことを示唆している。

ただ、「広島のファンは大好きだった」と、米メディアに対しても広島ファンについて言及するなど、愛着を忘れていない。また、登板するときだけチームに帯同すれば良い日本のプロ野球のスタイルや、新幹線での移動が楽だったことなどにも触れ、こうした広島のファン、プロ野球、日本については気に入っていた様子だ。

ルイス投手はレンジャーズ、タイガース、アスレチックスを経て2008年に広島に入団。1年目は26試合、15勝8敗、防御率2.68、183奪三振、2年目は29試合、11勝9敗、防御率2.96、186奪三振の成績で、2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得した。

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