中国で9歳の女の子が男児を出産、警察は両親の通報で捜査を開始。

2010/02/03 08:55 Written by Narinari.com編集部

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中国で9歳の少女が2,750グラムの男児を出産――。1月28日に中国地元紙が伝えたこのニュース。これまでも低年齢出産のケースは世界各地で報告されているとはいえ、その衝撃は大きく、2月1日から2日にかけて、多くの海外メディアが中国紙の報道を引用する形でこの話題を報道している。現在、両親の通報を受けて、警察も強姦の疑いで捜査を始めたという。  

この一件を伝えたのは中国地方紙の城市晩報。同紙によると、1月25日に妊娠した9歳の少女が吉林省長春の病院に滞在しているとの情報を同紙記者が掴み、夜中に病院へ潜入取材を試みた。記者は接触した病院関係者から少女に関する書類を見せてもらい、妊娠の事実を確認。そこには名前や住所が記載され、女の子が妊娠8か月半の状態であることも分かったそうだ。

翌日になると、ほとんどの病院関係者は女の子の話に関して口を閉ざしたが、記者が1人の看護婦から聞きだしたところ、少女は1月27日昼に2,750グラムの男の子を帝王切開で出産。幸い母子ともに健康な状態だという。

プライバシーの観点から少女の詳細な情報は出ていないが、同紙には「彼女はとても成熟したように見える」との看護婦のコメントが紹介され、比較的成長が早い女の子ではあったようだ。それでも通常9歳程度では体の発育は充分と言えず、妊娠するには問題が大きい。

またこの看護婦は、彼女が妊娠した理由について「家族からも語られず不明」としながらも、すでに警察へ通報したことを明かしている。また、同紙には吉林省の弁護士の話として「14歳未満の女性との性的行為は、合意の有無に関わらず違法」と説明。関係を結んだ人は、理由のいかんに関係なく強姦罪が適用される。

この話題を伝える海外メディアでは、さらに中国の実情と他国で起きた例も紹介。英紙デイリー・メールは、上海の病院関係者が「中絶手術を行う女性の30%が、学校に通う年齢」と話したと伝え、大学や高校も含まれているとはいえ低年齢女性が中絶を行う例も増えてきているのが実情のようだ。

低年齢での妊娠・出産事例としては、1939年にペルーで5歳の少女が約2,700グラムの男の子を出産した例が史上最年少と言われている。このときは、女の子の父親に性的暴行の疑いが持たれたものの、証拠不十分で釈放されたそうだ。

ペルーではほかにも、1957年に9歳、2006年には8歳の少女による出産が報告され、タイやシンガポール、ブラジル、ルワンダでも9歳の少女による例があるという。英国では12歳が最年少とされているが、デイリー・メール紙は「10歳や11歳の母親が増加しつつある」と、世界の実情を紹介。世界的に若者への性教育問題が盛んになっている今、尊い命を喜ばしく迎えるためにも、有効な対策が講じられるよう望まれるところだ。

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