中国で映画「名探偵コナン」の人気過熱、一部劇場ではチケット完売も。

2010/01/28 14:36 Written by Narinari.com編集部

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国内では昨年4月に公開されたアニメ「名探偵コナン」の劇場版「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」。1997年に公開された「時計じかけの摩天楼」から始まった「名探偵コナン」の劇場版シリーズは、13作目となる「漆黒の追跡者」で興行収入34億円超(シリーズ歴代最高)を記録するなど、ファン層を広げながらますます勢いを増している。この「漆黒の追跡者」は日本での公開を終え、現在は中国の500館で公開されているが、一部劇場ではチケットが完売する事態になるなど、人気が過熱しているようだ。

これまで中国で劇場公開された日本のアニメ作品には「ドラえもん」などの例があるが、「漆黒の追跡者」も中国との直接交渉を重ねながら、字幕版と吹き替え版の劇場公開を実現。中国政府の配給機関によって、現在中国全土の約50都市で上映中だ。(主な上映都市は北京、上海、武漢、重慶、成都、南京、合肥、福州、厦門、泉州、広州、中山、貴陽、遵義、海口、三亜、石家荘、洛陽、鄭州、黄石、荊州、宜昌、長沙、湘潭、株洲、常州、天津、蘇州、鞍山、大連、葫芦島、遼陽、瀋陽、フフホト、済南、青島、煙台、太原、西安、ウルムチ、昆明、寧波、無錫、杭州、深セン、南寧、桂林、南昌、温州)

公開はまず、1月中旬からは北京と上海の50館で先行上映がスタート。1月18日には200館に拡大し、さらに1月28日からは500館規模となり、2月下旬〜3月上旬まで上映される。 

プロモーションも積極的に行われており、新聞や雑誌の広告のほか、地下鉄内や地下鉄駅構内、街頭の大画面モニターによる公開告知宣伝などを展開。一部劇場でのチケット完売の話題はニュースとして伝えられているなど、中国内でも高い関心を呼んでいるようだ。

劇場版「名探偵コナン」製作委員会の一員で、アニメーション制作や海外販売を担当しているトムス・エンタテインメントは、中国での「漆黒の追跡者」公開を布石として、今後も劇場版シリーズの放送配給や、ビデオを販売。「名探偵コナン」のブランドを浸透させていく計画だ。

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