親が最も仕分けたい子どもの経費はケータイ料金、7割の親が「高い」。

2010/01/19 15:19 Written by Narinari.com編集部

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有害サイトやネットいじめなど、さまざまな問題を抱えながらも、いまや子どもにとってもケータイは必需品。なにかと物騒な今の時代、いつでも連絡が取れるケータイのおかげで安心が得られるというメリットの部分を理解し、子どもにケータイを持たせる親は増えている。ただ、景気の低迷が続く中で、子どものケータイ料金が家計の負担だと感じている親は多いようだ。 

ブランド総合研究所は1月8日から13日にかけ、ケータイを所有している小学6年生から高校3年生までの子どもを持つ親590人と、自分のケータイを所有している小学6年生から高校3年生599人(※親同席のもと、調査に回答)を対象に「子どもの携帯電話使用に関する調査」を行った。

まず、親に対して、娯楽費を除く「子どもにかかっている生活・教育にかかる必要経費」で、なるべく安く抑えたい費用を聞いたところ、トップは「携帯電話費用」(51.4%)に。以下、「衣服費」(33.9%)、「習い事などの学習費」(23.2%)、「食費」(17.8%)、「保険・医療費」(15.4%)と続いた。

次に「子どもの携帯電話は必要だと思っているか」について聞くと、76.8%が「必要」と回答。一方、「不要」と考えている親は8.7%に過ぎなかった。そこでケータイを持たせるメリットをたずねたところ、9割以上が「親子での連絡に便利」と回答。以下、「家族使用携帯の料金サービスがあるから」(32.4%)、「友人とのコミュニケーション・関係作り」(31.0%)と続いた。「親子での連絡に便利」がダントツの回答を集めていることからも、親子のコミュニケーションツールとして大きなメリットを感じている親がかなり多いことがうかがえる。

しかし、メリットを感じながらも、金銭的な面では渋い顔のようだ。「子どもの携帯電話料金に関してどう感じているか」を聞いたところ、「高いと感じている」との回答は71.3%に上った。さらに「携帯電話料金で、最も気にしている料金項目」についてたずねたところ、「パケット料金」(46.6%)を気にしている親が最多に。「通話料金」(24.7%)の数字と比較すると、データ通信関係の料金に関心が高いことは一目瞭然だ。

では、実際にどれくらいの料金がかかり、また、どの程度なら妥当な金額だと考えているのだろうか。回答から平均値を割り出してみると、実際の支払金額平均は5,574円、妥当と考える金額平均は3,331円となり、両者には2,000円を越える開きがあった。


この調査では、子どもたちに対してもケータイ料金についてどのように考えているかも聞いている。まず、毎月の料金について「いくら払っているかを把握しているか」を調べるべく、料金額を聞いたところ、95.7%が金額を回答。「いくら払っているか知らない・無回答」としたのは4.3%に過ぎず、子どもにとっても料金への関心が高いことがうかがえる。

次に「月々の携帯電話料金に対して配慮しているか(使いすぎていないか)」を聞いたところ、47.4%とほぼ半数の子どもは「金額の上限を決め、それを越えないように工夫している」と答え、「上限の金額は決まっていないが気にする」の33.1%と合計すると、8割を超える子どもが「料金を気にしている」ようだ。

気にしている内容としては「親に負担がかかってしまうから」(高校3年生、北海道)、「生活が苦しいから」(高校3年生、滋賀県)、「不景気だから」(中学2年生、東京都)など、親の金銭的負担への配慮や昨今の経済状況を反映したような意見が寄せられている。

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