友人の家から金品盗んだ泥棒、逮捕のきっかけは「書き残したメモ」。

2010/01/13 20:23 Written by Narinari.com編集部

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泥棒に入られるのは、誰にとっても耐え難く辛いこと。しかも、それが知人や友人の仕業だとすれば、ショックはなおさらだろう。中国では先日、友人宅へ泥棒に入った女性が1枚のメモを書き残し、それがきっかけで逮捕される事件が起きた。

事件が起きたのは昨年10月17日のこと。北京で暮らす喬さん(女性)宅から、合計1,000元(約14,000円)相当の現金と化粧品などの品物が盗まれた。これだけなら通常の窃盗事件。特に世間の注目を浴びることはないが、この一件が少し異なっていたのは、犯人が喬さんの身近な友人であり、また、おかしなメモを書き残していた点だ。

中国紙北京晩報によると、喬さん宅に泥棒に入ったのは22歳の王という女性。10月16日の夜、王は喬さん宅に泊まり、翌日の明け方に2人で家を出た後、こっそりと喬さんの家に戻った。そして家にある金目のモノを盗み、人が多い時間帯を避けるため、しばらく喬さん宅で待機していたという。

出発までの“待ち時間”の間にお腹が減った王は、喬さん宅にあった果物や卵を食べるなどやりたい放題。挙句に出発間際には「過客」(「通りすがりの人」という意味)の署名でメモを書き残した。そこには「緊急にお金を要します。あなたの数百元をお借りします。後日、必ず返します。あと、あなたの家にあった卵を使ってご飯を作らせてもらいました。ありがとうございます。ついでですが、外出するときは戸締りをきちんとしたほうが良いですよ」と記されていたそうだ。

しかし、この余計なメモが犯人特定の「ヒント」になった。友人同士の直感だろうか、メモを見た喬さんから、王は真っ先に疑われることに。喬さんは最初に王を問いただしたそうだが、王は犯行を否定。らちが明かないため、警察へ通報となった。

王は裁判で窃盗の罪を認めているという。そして喬さん宅にメモを書き残した理由は「うしろめたさを感じたから」だと明かしている。

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