スリに一泡吹かせようとした女性、余計な行動裏目で財布を盗まれる。

2010/01/09 16:49 Written by Narinari.com編集部

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スリや置き引きなどの窃盗事件が多発する中国。事件の被害に遭う確率は日本のそれとは比較にならないほど高いが、自らきちんと注意していれば、そう簡単に被害に遭うわけではない。しかし、時に注意しすぎて余計な行動を取ると、裏目に出ることもあるようだ。

中国紙燕趙都市報によると、中国河北省のある女性は、1月4日の昼頃、外で用事を済ませて帰る道すがら、ひとりの若者が彼女の後をずっと付いてくることに気が付いた。彼女が歩みを速めれば若者も速くなり、反対に歩みを緩めれば若者も緩める。そして、少しずつだが確実に彼女に近付いてきたそうだ。

彼女はすぐに「スリだ」と身の危険を察知し、人混みの中に逃げて姿を隠そうとしたが、同時にあるアイディアが閃いた。それは「スリに一泡吹かせてやり、教訓にしてやろう」というもの。

そこで、彼女はひと束のティッシュを手で覆い隠すように大事そうに持ち、右ポケットにしまい込んだ。そして、右ポケットを気にしているように、たびたび右ポケットを触るような仕草をした。もちろん、これは右ポケットに貴重品が入っているとスリにわざとアピールするため。彼女はスリが右ポケットから盗んだモノが実はティッシュだと知ったときに、憤慨する姿を想像したという。

そんな動作をしばらく繰り返していたところ、気が付くと若者がいなくなっている。ハッとして右ポケットに手を突っ込んでみたが、ティッシュはそのまま残されていた。彼女は一瞬、「あぁ、あの若者はスリなんかではなかったんだ」と自分の浅はかさを恥じたそうだ。しかし、視線を左腕にかけたカバンに向けたところ、いつの間にかファスナーが開いている状態に。カバンの中から財布がなくっていることに、すぐに気付かされることになった。

彼女は「『策士策に溺れる』とはまさにこのこと」とガックリ。周囲に怪しい人物がいたら、「遠くに離れ、警戒を強めるべき」と教訓を得たという。

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