崖の上のホテルを貸し切り、花火のディスプレイに、式場の至るところに飾られた生花。そして、招かれたゲストには全員にアルマーニのブレスレットを引き出物としてプレゼント……。

こんな豪華な結婚式を実現するための費用を、会社から横領するという形で手に入れていた女性が英国で逮捕され、先日懲役2年の判決を受けました。

英紙デイリー・メールによると、26歳のジョアン・ケント容疑者は3年前の9月、同国南西部コーンウォールにある「ホテル・ビクトリア」で、結婚式のために5万ポンド（約740万円）を費やしました。ゲスト全員を同ホテルに宿泊させるなど、普通のオフィス・レディ一人が費やせる金額としては、かなり派手な額だったと言えます。

しかしその後、彼女が資金を調達した方法が判明。ケント容疑者は結婚式の2か月前まで、2005年から2007年の間に勤め先の会社が取引先に支払う金額を偽って、自分の銀行口座に入金を繰り返していたのです。その総額は47万ポンド（約7,000万円）にも上がっていたそう。

そしてケント容疑者は結婚後も、外国の自動車数台を購入するなど、横領したお金を浪費し続けていたそうです。

ケント容疑者は夫との間に2人の子どもを授かっており、下の子どもはまだ生後8か月。そのため判事は情状酌量として減刑と、赤ちゃんと一緒に生活ができる特別待遇の刑務所に送ることを決定しました。判事の温情が無駄にならないよう、きちんと反省して罪を償って欲しいものです。