クリスマス婚から75年、夫婦の自慢は「結婚記念日を忘れなかった」こと。

2009/12/29 16:53 Written by Narinari.com編集部

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クリスマスの日に結婚し、以来、幸せな結婚生活を送ってきた英国在住の夫婦(98歳のジム・フィリップスさんと97歳の妻メイさん)が、先日75回目の結婚記念日を迎えた。これを機に、クリスマスに結婚した理由や、75年という長い結婚生活を円満に過ごしてきた秘訣を英紙デイリー・メールに明かしている。

2人が出会ったのは、まだ10代の頃のこと。1928年にロンドンで開かれたダンス大会で知り合い、ジムさんの一目ぼれがきっかけで交際が始まった。「彼女は最高だった。それまでの人生で見たことのない、最も美しいダンサーだった」と話すジムさんは、メイさんをダンスパートナーに、そして恋人にすることに成功。ダンスの息もピッタリで、「私たちは踊り方を友だちに教えたものだよ」と当時を振り返る。

順調に交際を重ねる2人だったが、父親を戦争で亡くしたメイさんにとって、残された母親の元を離れるのはためらいがあった。慎重にタイミングを図った結果、付き合い始めて6年経った1934年に2人は結婚。その日はあえて12月25日を選んだ。クリスマスと結婚記念日を同時に祝えば「家族のお金を節約できると思い」2人で決めたそうだが、そのおかげで「75年間、結婚記念日を忘れなかったのが自慢」とも。

その後間もなくマイホームを手に入れ、結婚4年目には待望の息子、13年目には娘も生まれた。現在71歳と62歳になった子どものほか、3人の孫も結婚して4人のひ孫が誕生。子どもたちは、ジムさん夫婦が教えてくれた秘訣のおかげで、自分たちの結婚生活もうまくいっているという。それは、「ギブアンドテイク」の気持ち。支え、支えられて夫婦が成り立つと考えるメイさんは、「常に夫婦一緒に物事に取り組まなくてはならない」と話している。そして「私たちは、お互いに妥協できたから関係が続いたの」と、安定した結婚生活を送るポイントとして“妥協”を挙げた。

一方のジムさんは、男性側の心の持ち方として「結婚生活を諦めてはいけない」という。「結婚はバトル」と、さまざまな問題がのしかかってくるのは「当たり前」と話すジムさん。「結婚生活を終わらせて妻を見捨てる夫がいるというのが、私には信じられない」と話し、世の男性に「1回相手に愛を告白したら、それに背いてはいけない」と、夫婦の在り方を示した。

現在は長年暮らしたマイホームを出て、療養所に身を寄せる2人。デイリー・メール紙では「英国の結婚生活最長記録は81年と260日」と紹介されているが、2人が更新するとすれば、そのときジムさんが104歳、メイさんが103歳となる計算だ。「自分たちがほかの夫婦の見本となりたい」と考えているそうで、これからも仲の良い様子が伝えられるよう、元気に長生きしてもらいたい。

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