「まだ右手にかなり痺れが残っている」赤星憲広氏が現在や将来を語る。

2009/12/23 04:48 Written by Narinari.com編集部

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「中心性脊髄(せきずい)損傷」による首の痛みを理由に、9年間の現役生活に別れを告げた赤星憲広氏が、12月22日に放送された「すぽると!」(フジテレビ系)に生出演。現在のけがの状態や将来について語った。

まず、引退発表会見から2週間が経った現在の心境を聞かれると、「年が明けて、1月に自主トレをしていない自分がいるとか、キャンプでユニフォームを着ていないときに実感が湧くのかな」と告白。例年、今の時期は始動前のタイミングにあたるため、まだあまり引退したことの実感がないそうだ。

引退までの経緯については、記者会見でも述べていたように「(病院に)このまま続けることはかなり危険だ、と。それをずっと言われ続けまして」と説明。球団から「僕の身体のことを心配してくれてなんですが、『引退したほうが良いんじゃないか』」と言われたときには、「『まだ絶対やってやろう』と。来年ユニフォームを着てグラウンドに立ちたいな、という気持ちが強かった」。ただ、不随や命の危険を気にして100%のプレーができなくなったときに、「見てくれるファンの人たちは喜んでくれるのかな、という気持ちが強くなった」ことから、引退の決断に至った。

ファンが気になるのはけがの具合だが、現在はまだ「日常生活は良いんですけど、ちょっと今でもまだ右手にかなり痺れが残っている」状態。ちなみに、赤星氏の“恩師”野村克也前楽天監督が「良い病院を紹介する」と語っていたことはメディアでも報じられていたが、この件について聞かれると「電話でその話をしていただいてですね……いや、あの……野村監督から連絡もらってないんで……」と思わず苦笑い。まだ具体的に病院の紹介は受けていないようだ。

そして、直接のけがのきっかけとなった9月12日(横浜戦)のダイビングを振り返り、「正直、後悔が全く無いかと言ったらウソになると思うんです」と胸の内を吐露。ただ、もしダイビングしていなければ、「たぶん今までの僕の野球人生自体、後悔してるかなという気持ちが凄くあるので、一生懸命やってきたからこそのプレーだと思う」と納得はしているという。

チームメイトからは「『お疲れさん会』みたいなもの」をしてもらい、「まだ信じられないということを言っていただきましたし、みんなが僕のために『絶対来年は』って言ってくれてるのを聞いていて、すごく良いチームだなと思いました」。しかし、「そこに居られないというのが辛かったというか。来年やれないというのが辛かったですけどね」とホンネものぞかせている。

今後については「将来的に野球界の力になりたい」とした上で、そのときに活かすためにも「ほかのスポーツの取材に行ったり、ほかのスポーツを勉強したりする仕事をしたいなと思っています」とのこと。

野球界に戻るときには「阪神に呼んでいただくことが、僕は阪神にお世話になったんで、そういう気持ちはあります」と、阪神での指導者復帰を望んでいる。ただ、「ユニフォームを着て指導者としてできるのであれば、(どこでも)と思いますね」とも。機会を与えられれば、どこの球団であっても、指導者としてグラウンドに戻りたいとの気持ちが強いようだ。

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