ブレーブス移籍の斎藤隆投手、入団会見日の“電撃的な一日”振り返る。

2009/12/06 15:54 Written by Narinari.com編集部

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12月3日(日本時間4日)、レッドソックスからFAとなっていた斎藤隆投手が、年俸320万ドル(約2億9,000万円)、出来高払い最高230万ドル(約2億円)で、ブレーブスとの1年契約を結んだ。このブレーブスへの入団は、一部スポーツ紙に“電撃契約”とも伝えられたほど慌ただしいものだったが、当の斎藤投手にとっても3日は“電撃的な一日”だったという。

5日に更新された公式ブログのエントリー「ブレーブス!」では、ファンに「このたび、アトランタ・ブレーブスに移籍する運びとなりました。突然の発表で驚かせてしまいましたが、改めてここに報告させていただきます」と移籍決定を報告。そして3日に行われた入団会見に至るまでの“電撃的な一日”を振り返っている。

その日の朝はまず、滞在していたホテルにブレーブスの球団職員が迎えに訪れ、斎藤投手は一緒に病院へ移動。メディカル・チェックを済ませたあとホテルに戻って待機するよう指示を受けたため、車で移動しているところに電話が鳴り、「『着替えて球場に来てくれ』と言われて……何も分からないまま」球場へと向かった。

球場に到着すると、そこにはGMや球団関係者が待ち構え「WELCOME!」。この時点で斎藤投手はまだブレーブスへの入団が決定したことを知らなかったようで、「ん? あれ? もう決まったのかなぁ…?」と思っていたという。しかし、球団の施設を案内され、「うーん、入団しない選手に、こうやって色々と気を遣ってくれたりはしないよなぁ…?」と頭の中で状況を整理していると、「じゃ、もうすぐしたら記者会見だからね!」と言われ、驚いたそうだ。

こうして入団会見へと臨んだ斎藤投手は「考えてみるとメジャーにきて以来、今回のように華やかな入団記者会見の席に臨ませてもらったのは初めてで、なんだか感慨深かったです」。2006年春にドジャースと結んだマイナー契約から這い上がり、いまや一流のメジャーリーガーとなった斎藤投手。この日は“電撃的”であるとともに、華やかな場を楽しむ一日となったようだ。

斎藤投手は1991年、東北福祉大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜ベイスターズ)にドラフト1位で入団。当初は先発投手として活躍したが、2001年に森祇晶監督(当時)の方針でクローザーに転向、50試合に登板、7勝1敗27セーブ、防御率1.67の好成績を残した。2005年オフには、かねてからの「夢」を叶えるべく、球団にメジャー挑戦を直談判し、自由契約に。そして2006年にドジャースとマイナー契約を結び、クローザーのエリック・ガニエ投手の故障離脱で巡ってきたチャンスを掴んで守護神として定着した。2007年にはメジャーのオールスターゲームにも出場している。

2009年はレッドソックスに移籍。主に中継ぎとして起用され、56試合、3勝3敗2セーブ、防御率2.43の成績だった。メジャー通算成績は236試合、15勝10敗83セーブ、防御率2.05。日本通算成績は339試合、87勝80敗48セーブ、防御率3.80。

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