米国で「どーもくん」の人気拡大中、今秋からはセブン-イレブンも起用。

2009/11/26 22:20 Written by Narinari.com編集部

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NHKのBS放送開始10周年記念マスコットキャラクターとして、1998年に誕生した「どーもくん」。これまでNHKの番組宣伝やグッズ展開など、活躍の場を広げながら人気キャラクターへと成長してきたが、海の向こうの米国では、日本とは異なる形でジワジワと人気キャラクターへの階段を上っている。昨年は米大手スーパーのターゲットがハロウィンキャンペーンに起用したことも話題となったが、今年は秋から米セブンーイレブンのキャンペーンに起用され、さらに人気・知名度を拡大中だ。 

◎米国での「どーもくん」の歴史

そもそも、なぜ米国で「どーもくん」は人気キャラクターになったのだろうか。そのきっかけは2000年代前半、米国の掲示板サイト「fark.com」で紹介されたのが始まり。同サイトで作成されたパロディの広告画像に「どーもくん」が使用され、それが米国のネットユーザーの間で瞬く間に広がったためだ。ちなみに、この画像はあまり子ども向けではないことから、最初に米国で「どーもくん」を知り、広げていったのは大人たちだと見られている。

その後、“ネットで知られるキャラクター”からの転機が訪れたのは2006年のこと。米国の子ども向けケーブルチャンネルの「ニコロディアン」がショート・アニメの放映予定を発表し、2007年12月〜2008年前半に放映されたことで、ネットから飛び出し、アナログな世界でも「どーもくん」の人気が広がった。

また、2008年秋には、全米チェーンのターゲットが「どーもくん」をハロウィンキャンペーンに起用。それにちなんだお菓子やフィギュアも販売されるなど、大規模なキャンペーンが展開された。日本発のキャラクターが大手チェーン店の広告塔となるのは異例の出来事。それだけに、米国のみならず、日本でも一部で話題となったのでご存知の人もいるかもしれない。

ちなみに、米国では映画のタイアップを除き、アニメなどのキャラクターが広告に起用されることは珍しい。日本ではさまざまな企業・商品とアニメのキャラクターがタイアップしているが、米国ではそうした慣習があまりなく、それだけに「どーもくん」の躍進を、驚きを持って受け止める米国人も少なくない(※新作映画のキャンペーンでは、アニメのキャラクターでもこうした宣伝方法を取ることは多い)。

◎米セブン-イレブンのキャラクターに

そうした流れを受けて、今度は米セブン-イレブンが今年10月から「どーもくん」をキャンペーンキャラクターに起用。こちらも言わずと知れた大きなチェーンだけに、「どーもくん」にとって、大きなステップアップとなったことは間違いない。なお、米国の「どーもくん」公式サイト(//www.domonation.com/)ではセブン-イレブンプレゼンツのショートアニメも公開中だ。

実際にハロウィンシーズンにセブン-イレブンのある店舗を訪れたところ、店内には天井から魔法使いの仮装をした「どーもくん」の人形や写真がつるされるなど、派手な飾り付けが施されていた。また、ソフトドリンクやコーヒーの期間限定カップ、コーヒーディスペンサーのパネル、ホットドッグの包装も「どーもくん」デザインに切り替えられ、店内に足を踏み入れると、そこはもう完全に「どーもくん」ワールドといった趣。セブン-イレブンの力の入れ方がうかがえる。

米国で躍進を続ける“日本発のキャラクター”の「どーもくん」。遠い異国の地で、これからどのような成長を見せてくれるのか、ますます楽しみだ。



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