77.7%が涙を流して「心をリフレッシュ」、45.4%は「涙を流すこと必要」。

2009/11/26 15:34 Written by Narinari.com編集部

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悲しいとき、嬉しいとき、寂しいとき、感動したときなど、人はさまざまなシーンで涙を流すが、エンターテインメント作品に触れたときに泣いてしまうことも数多い。そうした涙を流すことを人はどのように捉えているのだろうか。涙や感動を誘う「ちょっといい話」を募集する「NTT西日本コミュニケーション大賞」を開催中のNTT西日本は、「涙」研究の第一人者である脳性理学者の有田秀穂教授(東邦大学医学部)の監修のもと、「涙ニーズと涙の効果」に関する調査を行った。

この調査は10代〜70代の男女700人を対象に行われたもの。まず、「最近涙を流した理由」を複数回答でついてたずねたところ、「泣けるエンタテインメント作品に触れて」(69.1%)が7割近くに上り、それ以外の回答を大きく上回った。

具体的にどのようなエンタテインメント作品で涙を流したのかについては、「テレビを観て」(72.7%)がトップ。以下、「映画を観て」(59.3%)、「本を読んで」(38.1%)、「DVD・ビデオを観て」(37.0%)、「音楽を聴いて」(19.6%)、「インターネットを観て」(8.6%)と続いている。

では、そうした作品に触れて涙を流したことで、どのような気分になったのだろうか。最も多い回答は「気分転換になった」(39.7%)で、僅差で「癒された(リラックスした)」(39.1%)、「スッキリした」(35.6%)と続いている。この3つと、「ストレス解消(発散)になった」(21.4%)を加えた計4つの項目いずれかを選んだ人は544人と、全体の77.7%となり、多くの人が涙に“心のリフレッシュ効果”があることを実感として得ているようだ。また、涙を流すことの意味については、45.4%が「自分にとって必要な行為である」と回答している。

なお、有田教授の研究でも、感動した時に流れる涙は人間の副交感神経を刺激し、「ストレス緩和に作用する」ことが実証されているという。こうした有田教授の研究や今回の調査結果を踏まえ、NTT西日本は「ストレス社会では、自浄作用のある『感動の涙』は“明日へのエネルギー“として効果的であることが、改めて確認された」としている。

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