仕事が見つからずイライラ、女子大生が人材サービスセンターに爆破予告。

2009/11/20 11:24 Written by Narinari.com編集部

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中国では現在、大学新卒者および既卒者の就職希望者が700万人以上いると言われている。そのため、中国各地にある人材サービスセンター(求職者に求人企業を斡旋してくれる機構)は常に活況を呈しており、多くの学生たちで賑わっているのだが、このたび、就職できないイライラから人材サービスセンターに爆破予告をする女子大生が現れた。

広州の南方都市報によると、事件は15日、広東省東莞市の人材サービスセンターで催された就職イベントでのこと。湖南省からやって来たというある女子大生は、最初はほかの学生と同様、普通に就職活動をしていたそうだが、探せど探せど就職先は見つからず。ある企業との面接では「何でもできます。給料は1,000元(約13,000円)でも良いです。給料をくれなくても働きます。掃除係でもやります」(南方都市報より)と、とにかく自分を売り込むことに必死だったが、やはりうまくいかずに断られてしまった。

すると彼女は突然「お金は要りません。私は食事さえできれば良いのです。もう2日間食事をしていません。湖南省から仕事を探しにきて、これほど仕事が見つからないならば、私は爆弾を買ってここを爆破します」と予告。この騒ぎに、周囲から多くの来場者が集まるとともに、駆けつけた係官によって退場させられてしまった。

しかし、会場を追い出されたこの女子大生。手にしていたボロボロの紙袋からパンを取り出して食べ終えたかと思うと、またすぐに会場に舞い戻ってきた。そして、今度は化粧品の瓶を取り出して会場に投げつけ、ピンク色の液体を撒き散らすことに。これに会場は騒然。何を撒かれたのか事情がよくわからない来場者たちは、驚いてその場から逃げ始めたという。

もちろん、彼女が撒き散らしたものは爆弾でも毒でもない。しかし、ひとりの女子大生がここまでの行動に出るほど追い詰められている現状は、中国の就職活動の厳しさを物語っていると言えそうだ。

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