服役中の46歳男が「飼い猫」との面会権を要求、その驚きの理由とは。

2009/11/06 06:56 Written by Narinari.com編集部

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ドイツの銀行に押し入った罪で逮捕され、服役している男が、面会権を求めてある裁判を起こした。塀の中から男が会いたがっているのは、恋人や友人、家族……といった人間ではなく、逮捕されるまで飼っていた猫。そこには特別な事情があるという。

ドイツ紙ビルドによると、この男は2007年に起こした銀行強盗で懲役5年の判決を受け、服役中の46歳。仏教を信仰する男は「輪廻転生」があると考えており、飼い猫が「死んだ母親の生まれ変わり」と信じている。その理由について男は「初めて猫に会ったとき、母親がいつもしてくれたような、優しい眼差しで自分を見た」ことがきっかけだったそうだ。

刑務所暮らしはよほど寂しさ募ったのか、男は「ほかの囚人が妻や子どもたちに会うように、“彼女”に会いたい」と思うに至り、「飼い猫が自分を訪ねられる権利」を求めて裁判を起こした。しかし、裁判所は猫との面会権要求を棄却。その理由は「信教の自由は尊重するが、猫が母親の生まれ変わりだと証明できない」からだった。

こうして男の願いは叶わず、刑務所を出るまで猫に会える見込みはなくなった。ただ、わずかな救いもある。裁判所は「猫への手紙」を書くことに許可を出した。せめて男の気持ちが猫に通じるよう願いたいが、そもそも猫と離ればなれになる状況を作った自らの犯罪を大いに反省してもらいたいところだ。

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