ワールドシリーズのチケット欲しさに意味深な広告、売春目的と逮捕。

2009/10/30 21:57 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


プロ野球日本一を決める日本シリーズより一足先に、世界一の球団を決めるメジャーリーグのワールドシリーズが始まっている。ニューヨーク・ヤンキースが2000年以来の制覇を成し遂げるのか、昨年に続いてフィアデルフィア・フィリーズが連覇するのかに注目が集まっているが、今年はメジャー屈指の人気チーム同士の対戦とあって、チケットの確保は困難を極めたようだ。そうした中、フィリーズファンの女性がチケット欲しさに、インターネット上に意味深な文章を添えた「チケット買い取り希望」の広告を出したところ、警察が売春目的の広告と判断。逮捕に踏み切ったが、女性は「間違ったことはしていない」と反論している。

この女性は熱狂的なフィリーズファンという43歳のスーザン・フィンケルシュタインさん。ネットに出した広告には「私はゴージャスで背の高い、豊満でブロンドの熱狂的なフィリーズファン」(米放送局CBSより)と自己紹介文が添えられていた。なぜか自分の身体的な魅力をつづったフィンケルシュタインさんだったが、この広告を見つけた私服警官がコンタクトを取り、バーで落ち合うことに。警察によると、「彼女はほとんど金も持たずにバーへ現れ、シンプルに性的な行動で支払うと言った」(CBSより)そうで、これが売春目的にあたると判断し、逮捕したそうだ。

これに対し、納得がいかないフィンケルシュタインさんは猛反論。広告の文章は「私が魅力的とすれば、多くの反応があるだろうと考えた」(CBS系列KYW-TVより)ものであり、「彼といちゃつけば、もっと安い値段になると思った」(米放送局ABCより)と、価格交渉のために色目を使っただけで、売春目的ではなかったと主張している。

フィンケルシュタインさんの弁護士も、「彼女はチケットのために体を売っていない」と主張。警察が先走っただけで、裁判になれば無罪に持ち込めると自信を見せている。今回の逮捕についてフィンケルシュタインさんは「夢を見ているようで、信じられない」「私がちょっとセクシーな話をしたら捕まった」(米紙ニューヨーク・デイリーニュースより)と憤慨しているという。

結婚12年目の彼女がチケットをどうしても手に入れたかったのは、夫と球場に行くため。本当に売春をする目的があったのかどうかは定かではないが、ほかの男に色目を使ってでもチケットを入手したいと思うほど、熱狂的なフィリーズファンであることは間違いないようだ。

ただ、彼女にとって事件は悪いことばかりではなかった。この話題が全米のメディアを賑わせると、地元ラジオ局とカーディーラーからチケットをプレゼントするとの申し出があったそう。2つ返事でチケットをもらったフィンケルシュタインさんは、フィリーズの本拠地シチズンズ・バンク・パークで行われる第3戦を観戦できることになった。

また、「ニューヨークのラジオ局がヤンキースタジアムでの試合チケットも提供した」(ABCより)そうで、2試合も生で観戦できることに。いろいろありながらも念願叶ったフィンケルシュタインさんだが、チケットを得るために色目を使った妻に対して、夫の胸中がいかほどなのか、多少気になるところでもある。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.