「腕の悪いカメラマン」で結婚式が台無し、夫婦に応援の声が殺到。

2009/10/24 17:41 Written by Narinari.com編集部

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人生最高の晴れ舞台である結婚式。参列者の多くもカメラを用意するが、新郎新婦にとっては一生の思い出になるだけに、カメラマンを雇う、もしくは結婚式場のプランに最初からカメラマンによる撮影が組み込まれている場合も多いだろう。カメラマンが撮るだけに「素晴らしい写真」を期待するのは当然のことなのだが、英国では運悪く、腕の悪いカメラマンによって「大事な思い出を台無しにされた」と訴える夫婦が現れた。その話題がメディアで広く伝えられると同情の声が寄せられ、資金提供を申し出た企業の計らいでこの夫婦は2度目の結婚式を挙げ、今度はしっかり記念になる写真を撮ることができたという。

マーク・デイさんとシルビアさんは幸せの瞬間を収めてもらおうと、1,450ポンド(約22万円)を支払ってカメラマンを雇った。しかし、このカメラマンの仕事ぶりが酷く、頭や身体が切れているのは当たり前、構図も無頓着だったのか、被写体が斜めになっている写真もあったという。撮影された写真は約400枚あったが、「2人が納得できるものは22枚しかなかった」(英紙デイリー・メールより)そうだ。結局、2人はカメラマンに賠償を求め、提訴に踏み切る。

その結果、2人は10月上旬に勝訴、カメラマンには賠償命令が下された。それでもマークさんは「これらの思い出のいくつかは、決して取り戻せない」(デイリー・メール紙)と複雑な心境だ。

しかし、この夫婦の話題が英メディアに取り上げられると、大きな反響を巻き起こすことになる。「(報道があって以来)多くの人が、我々にいろんなサポートを申し出てくれた」(英放送局BBCより)そう。その中に“2度目の結婚式”の費用負担を申し出る企業がいくつかあり、2人は感謝をしながら10月19日、今度は立派なカメラマンの前で結婚式を挙げ、しっかり写真を撮ってもらうことができた。

結婚式後しばらくは暗い気持ちに包まれていた夫婦も、世界中から寄せられた応援の声に感激し、いまは「本当にどうもありがとう」(BBCより)と、感謝の気持ちでいっぱいだという。あとは、人々の声を胸に、幸せな人生を築いていってもらいたい。

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