英国一「うるさいいびき」は低空飛行のジェット機騒音をしのぐ大きさ。

2009/10/21 15:14 Written by Narinari.com編集部

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人に指摘されて、初めて自分がかくと気づく人も多いいびき。肥満による気道の狭まりのほか、アルコール摂取や疲れも一因とされ、「小さい頃は親のいびきに悩まされたのに、いつの間にか自分もかくようになっていた」という人も多いかもしれない。ひどい場合は健康状態にも悪い影響を与えかねないため、大きないびきをかく人は、改善に向けて何らかの治療を受けたほうが良いこともある。

そんないびきの悩みを抱えたある英国人女性が、“いびき改善”のキャンプに参加。すると専門家の前で彼女は「低空飛行のジェット機よりもうるさい」111.6デシベルの大きさのいびきをかいていたことが分かり、「英国一大きいいびきをかく」と話題を呼んでいる。しかし、18年にわたっていびきの音に悩まされてきた夫は「驚かない」と納得の様子だ。

60歳のジェニー・チャップマンさんのいびきは、18年の結婚生活を続ける夫のコリンさんが、いつも不満を漏らすというほどうるさいもの。「私がうるさいのは知ってるけど、それほどうるさくはないだろう」(英紙デイリー・メール)というジェニーさんの認識とは裏腹に、一緒に寝るコリンさんにとってはたまらない夜を過ごしてきたそうだ。

ジェニーさんのいびきは夜中の2時から3時が特にひどく、コリンさんは目を覚ますと、「たいてい大きな舌打ちをして、別の部屋に移ってドアを閉め、頭を枕の下に潜らせる」(デイリー・メール紙より)。それでも毎日ベッドに一緒に入るほど優しいコリンさんだが、「少なくとも、週5日は別の部屋に引っ込まなければならない」(英紙デイリー・テレグラフ)状況だ。

5歳の時に、そのいびきの大きさに悩まされた兄弟から、鼻をつままれて起こされた経験もあるというほど、ジェニーさんのいびきは筋金入り。医者を訪ねて、薬などを使った治療を試みたことは「数え切れないほど」で、手術も考慮したそうだが、結局は改善のないまま現在に至っている。そうした中で、ジェニーさんは「いびき改善ブートキャンプ」が開かれることを知った。いびきの専門家に診断してもらえるとあって、ジェニーさんはキャンプへの参加を決める(※このキャンプにはほかに男女5人が参加)。

すると、キャンプでいつも通り寝ていたジェニーさんに、専門家から驚きの結果が知らされた。ジェニーさんのいびきの大きさを測定したところ、111.6デシベルを記録。デイリー・メール紙によると、通常の人のいびきは平均50デシベル程度で、ほかの騒音との比較では、洗濯機の78デシベル、ディーゼルトラックの84デシベル、電車の100デシベル、低空飛行するジェット機の103デシベルを上回る記録だという。この結果は、専門家ですら「これまで聞いた中でも、一番大きないびき」と話すほど。そのため、英メディアは揃って「英国一うるさいいびきと認められた」と、ジェニーさんについて伝えることになった。

このキャンプを通して、ジェニーさんは「いつも不満を言う夫の気持ちがわかった」と、自分のいびきの凄まじさを理解した様子。ちなみにキャンプでは、耳鼻科や咽喉科の医師の診察、専門家による食事・運動のアドバイスを受けた結果、2日目のいびきは99.2デシベルに低下したそうだ。それでも「ガソリンで動く芝刈り機に相当」という大きさだが、ジェニーさんは改善に手応えを感じている。

また、参加した6人中5人のいびきに改善が見られたそうで、専門家は「健康的なライフスタイルと、バランスの取れた食事」(デイリー・メール紙より)が、いびきの改善に効果をもたらしたと説明している。

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