ケータイキャリアを選ぶ際に重視するポイント、「料金・割引」が50%。

2009/10/15 18:02 Written by Narinari.com編集部

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ケータイ各社の料金競争が過熱している。ソフトバンクはMNPで他キャリアから転入したユーザーを対象に、ホワイトプラン基本料の5か月無料などの特典を打ち出した「のりかえ割」などが功を奏し、9月の契約純増数で1位を獲得。auも月額390円で指定したauユーザーとの通話が無料になる「指定通話定額」の効果もあり、ソフトバンクに肉薄する純増2位につけ、9月のIP接続純増数ではトップを獲得している。一方のNTTドコモは“2年契約縛り”(2007年8月の新販売方式導入以降)での割引サービスを展開しているが、その縛りが解けたユーザーが増え、苦戦を強いられている状況だ。

そうした中、MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)が「携帯電話の料金プランに関する実態調査」を、9月30日から10月12日の期間に実施(有効回答553人)。ユーザーが重視するポイントや不満を浮き彫りにしている。

まず、これからケータイキャリアを選ぶにあたり、「最も重視する点」についてたずねたところ、最も多い回答は「料金プラン・割引サービス」(50%)だった。以下、「携帯端末(機能)」(23%)、「携帯端末(デザイン)」(12%)、「端末販売価格」(13%)、「コンテンツサービス」(2%)と続いている。ひと頃は端末の機能やデザインをキャリア選びの決め手にするユーザーが多かったが、昨今は料金プラン・割引サービスといった部分を重視するユーザーが多いようだ。

次に、「ゆっくり長めの電話をかけるとしたら、どの時間帯にかけたいか」という意向をたずねたところ、トップは「21時〜22時」(17%)に。以下、「特になし」(16%)を挟み、「22時〜23時」(13%)、「23時〜24時」(7%)、「24時間全部」(7%)、「24時〜25時」(2%)と続いた。やはり仕事や学校から帰宅後、一息つく時間帯や、就寝前の時間帯を上げる声が多いようだ。

そして、ケータイキャリアが提供している通話無料サービスについて、予め用意した項目の「気になる」(気になる+非常に気になる)、「気にならない」(あまり気にならない+全く気にならない)を判定してもらったところ、次のような結果となった。

◎通話無料サービスで気になること(気になる+非常に気になる)
・指定先以外との通話は有料であること(69%)
・他社携帯会社との通話は有料であること(73%)
・21時〜1時の通話は有料であること(64%)
・家族割引対象以外との通話は有料であること(66%)

また、ケータイキャリアが提供しているEメール無料サービスについても同様の質問をしたところ、次のような結果となった。

◎Eメール無料サービスで気になること(気になる+非常に気になる)
・他社携帯会社とのEメール送受信は有料になること(54%)
・300KB以上のEメール送受信は有料になること(51%)
・家族割引対象以外とのEメール送受信は有料になること(48%)

通話無料サービスやEメール無料サービスはユーザーにとって便利なサービスなのは間違いない。しかし、半数以上のユーザーが「気になる」と答えているポイントがあることもまた事実。過熱する料金競争の中で、どこまでユーザーの意向を汲み上げた料金サービスを提供していくことができるか、各キャリアの今後の施策に期待したいところだ。

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