ハリウッド映画を日本が初リメイク、大人の青春映画「サイドウェイズ」。

2009/10/02 12:39 Written by Narinari.com編集部

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2004年に製作され、第77回アカデミー賞で脚色賞受賞(主要5部門ノミネート)、第62回ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞した大人の青春映画「サイドウェイ」(アレクサンダー・ペイン監督)。人生と恋、そしてワインをテーマにしたロードムービーの名作だが、そんな「サイドウェイ」を日本人キャスト、オール海外ロケ、海外スタッフという構成でリメイクした「サイドウェイズ」が10月31日から公開される。それに合わせ、10月1日、外国特派員記者クラブで亀山千広プロデューサーとチェリン・グラック監督の記者会見が開かれた。

ハリウッドが他国の映画をリメイクした作品は数多いが、その逆のパターンはまだ少ない。最近では、2005年にキム・ベイシンガー主演で製作された「セルラー」が2008年に香港でリメイクされ(香港史上初)、「コネクテッド」として公開されたことが話題になったが、日本では「サイドウェイズ」が初めての「ハリウッド映画の日本リメイク作品」となる。

なぜ、ハリウッド映画を日本人キャストでリメイクしようと考えたのだろうか。その点について亀山プロデューサーは「日本には『サイドウェイ』のような、大人のための青春映画があまりない」と現在の日本映画の状況を分析した上で、「『サイドウェイ』のような大人のための作品を日本でも作れたらいいなと思ったのがきっかけ」と説明する。

メインの俳優陣には小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香が起用されているが、このキャスティングの理由については「小日向さんと生瀬さんは、情けない男に見えるからです」と冗談を飛ばしつつも、マジメな話として「菊地さんを除く3人は舞台の経験がふんだんにあるので、コメディをしっかりと演じてくれると思ったから」と、その演技力を買っての判断だったそうだ。

菊地凛子に関しては、リメイク権を20世紀フォックスから獲得する際に、「菊地さんの出演を決めたら、20世紀フォックスから制作の了承をもらえると思ったから」と、したたか(?)な人選だったことを明かしている。

ハリウッド映画の日本リメイクという、新しい世界を開拓する「サイドウェイズ」。どのような作品に仕上がっているのか注目するとともに、オリジナルの「サイドウェイ」と対比しながら観てみるのも面白そうだ。

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