会社の同僚は生き別れの兄弟だった、“再会劇”報道でさらに姉と再会。

2009/09/26 17:41 Written by Narinari.com編集部

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米国の家具会社で働く2人の男性。周囲も認めるそっくりな風貌の2人は、実は35年前に生き別れた兄弟だった――。そんな驚きの再会劇が米国で話題を呼んでいる。しかも、米メディアがこの再会劇を伝えたことをきっかけに、実の姉を名乗る女性が登場。さらに3人がテレビで紹介されると4人目も現れるなど、35年間も離ればなれだった4人の姉弟が瞬く間に再会するという“まさか”の展開を迎えている。

すべての始まりは今年7月、ゲイリー・ニスベットさん(35歳)が働く米メーン州ウォルドボロの家具会社に、ランディ・ジュベールさん(36歳)が入社したことだった。2人は家具の配達員として一緒に仕事をしてる内に、配達先の顧客から「兄弟か?」と尋ねられる機会が多くなったそうだ。2人の髪はともに金髪で、ふくよかな体型も同じ、帽子とメガネを着用しているときの雰囲気も似ていた。

自分が養子として育てられたことを知っていたジュベールさんはある日の仕事中、ニスベットさんに「変な質問をしていいか?」と切り出したという。「君は養子かい?」とたずねると、ニスベットさんは「そうだ」と答え、続けて「実の親の名前を知ってる?」との質問には「知っている」と答えた。誕生日も確認すると、ジュベールさんが今年1月に確かめた州の書類と相違がなく、ニスベットさんが実の弟であることを確信。ニスベットさんは血の繋がった兄がいることを知らなかったため、話を聞いたときには激しく動揺したそうだ。

先週、この再会劇が明らかになると、地元メディアが2人の再会の経緯を紹介。2人は母親が精神的な問題を抱えていたために養子に出され、以降、互いの消息を知る術もなく時間だけが過ぎていった。しかし、メーン州で「養子の出生記録がより明らかにされる新しい法律が施行された」(米放送局NBCより)ことから、今年1月にジュベールさんが、実の親や自分のもともとの名前、兄弟の誕生日を知ることとなり、結果的に、この法律の施行が今回の再会劇の伏線となっていたというわけだ。ちなみに、米メディアは「2人の働く会社の経営者が、法律可決に尽力した元州議員だった」という巡り合わせも伝えている。

しかし、再会劇はこれだけでは終わらない。この報道を婚約者から聞いたジョアン・キャンベルさん(41歳)は、母親の出産証明や社会保障カード、医療記録などの情報から、彼らが同じ母親から産まれた兄弟であると確信。「ひどく泣きながら」車を飛ばし、2人が働く会社へと乗り込んだ。配達先から戻った2人と対面したキャンベルさんは持参した書類を手渡し、3人が血縁関係にあることを確認、抱き合って再会を喜んだという。

3人の再会劇は9月22日、米NBCの番組で紹介されたが、番組の中でキャンベルさんは「クレアマリーという、もう1人行方がわからない姉妹がいる」と発言。すると、フロリダ州で番組を見ていたキャサリン・クーパーさん(39歳)は、呆然としてしまったという。“クレアマリー”はクーパーさんの前の名前。しかもまだ学生だった25年前に、キャンベルさんと同じ学校に通い、会話を交わしたこともあった(※キャンベルさんは学生時代に、同じ学校に姉妹がいることを知っていたものの、その事実を口外しないよう口止めされていたそうだ)。番組の放送後、クーパーさんはすぐにNBCに連絡。翌日には姉弟4人で番組に登場し、感動の対面を果たすこととなった。

2人の男性が同じ職場で同僚となったことをきっかけに、わずか2か月ですべての姉弟が一堂に会した今回の再会劇。ジュベールさんの入社時期や、新たな法律の施行時期が絶妙に重なったためとはいえ、血の繋がりという強い絆を感じずにはいられないエピソードと言えそうだ。

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