「女子生徒のスカート丈が短すぎるから」英名門校がズボン着用義務付け。

2009/09/18 09:06 Written by Narinari.com編集部

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少しずつ大人へと成長していく10代は、オシャレに敏感な反応を示すとき。特に女子は化粧や服装など、男子以上に意識するポイントが多く、その分、オシャレへのこだわりが強くなるものだ。英国ウェスト・ヨークシャーにある1529年創立の名門校ビングリー・グラマースクールでは、「短いスカートのほうがかわいい」とオシャレにこだわる一部の女子生徒と、それに歯止めをかけようとする学校が対立する出来事があった。

ビングリー・グラマースクールは11歳から18歳の男女1,900人が在籍するという、日本で言えば中学・高校にあたる学校。日本でも中学・高校における女子生徒のスカート丈をめぐる問題は、しばしば話題に上る。最近では、写真週刊誌の調査で「日本一女子高生のスカート丈が短い」とされた新潟県で、生徒と学校側が対立する一件が起きたのは記憶に新しいところだ。

今回話題となっているビングリー・グラマースクールでは、対立の果てに、学校側が「女子生徒は全員ズボンを履くこと」とのルールを定めたという。この決定に至るまでには、1年間に渡る生徒・保護者との話し合いがあったそう。当初は反発していた生徒側も最終的には折れることになったが、同校では以前、女子生徒の服装はスカートかズボンの選択制が採られていたこともあり、比較的穏やかな決着となったそうだ。

全員がズボンという、厳しいルールを決めたことについて同校の副校長は「女子生徒たちは、スカート丈の短さを競争していた」(英紙ヨークシャー・ポストより)と、どこかで歯止めをかける必要性を感じていたことを明かしている。そして、オシャレについては成長過程の中で必要なことと認めながらも、「地域社会から不満の声もあり、多くの保護者も学校側が注意するよう求めていた」(英紙デイリー・メールより)と経緯を説明。

結果、ルールが導入されることになったが、教員たちの「少しはスカート履いてくる生徒がいるだろう」(同)との予想に反し、導入後はルールを免除されている6年生以外は、すべての女子生徒がズボンを履いているそうだ。

ただ、生徒の中にも、保護者の中にも今回のルールには失望感や不満を抱く人はいる。「秩序か、自由か」という問題は全員が納得する落としどころを見つけるのは難しいため、多少の不満は仕方のないことではあるが、少なくとも生徒がルールを遵守している以上、学校側の狙いは成功していると言えそうだ。

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