急なネッシー捕獲でも大丈夫? 英博物館が「展示スペース確保」契約延長。

2009/09/17 16:53 Written by Narinari.com編集部

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世界に数多く伝わるUMA(未確認生物)の中でも、特に代表的な存在として知られるネッシー。英スコットランドのネス湖に生息しているとされるネッシーは古くから目撃例が報告され、その正体を巡っては否定/肯定を含めてさまざまな説が唱えられているが、現在もまだ結論を見てはおらず、多くの謎に包まれたままだ。しかし、最近も目撃例がメディアで伝えられることがあるなど、英国内におけるネッシーへの関心は、良くも悪くも低くはない。そうした中、英ブックメーカーのウィリアム・ヒルと、ロンドンの自然史博物館との間で、“ネッシー展示スペース”の確保や、正体の鑑定などを行うための「対応保証契約」が1年間延長されたという。

もし、ネッシーが発見されれば、英国のみならず、世界が仰天する大ニュースとなるのは間違いないだけに、多様な賭けを提供するウィリアム・ヒルもネッシーに関する賭けを用意している。その賭けは「1年以内にネッシーの存在が証明される」(英紙デイリー・メールより)というもので、倍率は500倍。万が一、ネッシーらしい生物が発見された場合に、その正体を客観的に判断できる機関の鑑定がなければ、正当な賭けとして成立させるのは難しい。そこでウィリアム・ヒルは、自然史博物館とネッシー発見時における「対応保証契約」を1987年から結んでいるそうだ。

自然史博物館は、世界でもトップクラスの博物館として知られ、大英博物館の一部門から独立する形で開館した。昆虫を含めた動植物や古生物、鉱物を集めた資料は全部で7,000万点以上あり、生物学上の分類や識別、保護を目的とした研究が日々行われ、ネッシー鑑定をするには文句なしの機関。9月15日には、博物館に隣り合う形で、動植物の進化や地球温暖化を考える新しい「ダーウィン・センター」がオープンするなど、ロンドンの話題のスポットしても注目を集めている。

今回の契約では、“ネッシー展示スペース”の確保や正体の鑑定のほか、鑑定する専門家への報酬の保証、さらには日本では雪男と呼ばれる「イエティ」にも、同じ条件が適用されるという。

ちなみに「イエティ」は、もともとヒマラヤに生息するUMAと言われているが、先日はポーランドの山中で目撃情報が相次ぐなど、ほかの地域でも話題になることはしばしば。ウィリアム・ヒルはネッシーと同様に、「1年以内にイエティの存在が証明される」との賭けも用意しており、その倍率は200倍とネッシーよりも低い設定。ウィリアム・ヒルは、ネッシーよりもイエティの方が証明される可能性は高いと踏んでいるようだ。

契約の金額は年間1,000ポンド(約15万円)。これまで博物館側に支払われた合計額は22,000ポンド(約330万円)になるが、それが高いのか安いのかは何とも言えない。もっぱら、世の中ではネッシーの存在に懐疑論の声も広まりつつある中でも、今なお英国でのネッシーへの関心の高さを示す話題と言えそうだ。

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