スマートフォン所有者の55%が「iPhone」、カカクコムが購入状況調査。

2009/09/08 21:26 Written by Narinari.com編集部

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長らくスマートフォンに近いスタイル(PDA+通信端末)が存在し、ウィルコムが早い段階からスマートフォンを投入していたものの、一部のユーザーに支持されるのみで、広く一般まで広がりを見せることはなかった日本のスマートフォン市場。しかし、昨年「iPhone 3G」が日本でも発売されたのをきっかけに本格的なブレイク期を迎え、通信キャリアが端末投入に本腰を入れ始めたこともあり、ようやく日本にもスマートフォンというスタイルが定着してきた。そうした中、カカクコムが「スマートフォン購入状況調査」を実施。結果を公表している。

この調査は「価格.com」のユーザー6,149人を対象に行われたもの。調査の結果、回答者のスマートフォン所有率は21.5%で、およそ5人に1人が何らかのスマートフォンを所有していることが明らかになった。年代別では若年層ほど所有率が高く、10代28.3%、20代29.0%、30代26.7%となっており、40代より世代が上になるに従って所有率は低下している。

所有するスマートフォンのキャリア別シェアは、「iPhone」を擁するソフトバンクモバイルが61.5%を占め、ダントツの結果に。以下、2位はウィルコム(15.4%)、3位はNTTドコモ(14.8%)、4位はイー・モバイル(6.1%)と続いた。ちなみに、機種別では「iPhone 3G/GS」の2機種で、スマートフォン全体の55%を占めている。

現状ではソフトバンクモバイルと2位以下には大きな差が開いているが、NTTドコモが本格的にスマートフォン市場へ参入したのは昨年秋以降のこと。約1年間で14.8%のシェアを獲得するほど急伸したことになる。まだ「iPhone」のような大ヒット端末はないが、もともとユーザー数が多いNTTドコモだけに、今後どこまでソフトバンクモバイルの牙城に迫ることができるか、注目しておきたいところだ。

また、この調査では、スマートフォンを購入した理由についても聞いている。その結果、最も多かった回答は「PC用のWebサイトを閲覧したかった」(66.7%)で、以下、「豊富なアプリケーションを利用したかった」(59.6%)、「タッチスクリーンを使いたかった」(47.4%)、「大きな液晶画面を利用したかった」(45.2%)、「音楽プレーヤー機能を使いたかった」(43.8%)と続いた。一方で「電子メールを利用したかった」という回答は40.1%にとどまり、ケータイメールの発達した日本においては、メール端末としてのニーズがさほど高くない傾向が出ている。

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