ノキアが先かニセモノが先か、デザイン酷似の最新端末が話題に。

2009/09/08 20:41 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


世界のケータイ市場で圧倒的なシェアを誇るフィンランドのノキア。そのノキアが9月末、「Nokia 7705 Twist」と呼ばれる新端末を発売する予定なのだが、その端末と、すでに中国で報じられていた山塞機(ニセモノケータイ)がほとんど同じデザインだったことから、驚きの声が上がった。中には「ノキアが真似した」とする意見も見られ、あるネットサイトでは「『Nokia 7705 Twist』は本物かニセモノか」とのアンケートまで取られている。

“そっくり騒動”が起きたのは7日、9月21日に発売される予定のノキアの新端末「Nokia 7705 Twist」が正式発表されたためだ。この端末は機体が正方形の形をしており、QWERTYキー、3メガピクセルのAFカメラ、サポートフラッシュランプを備えた3G端末と紹介されている。

すると、すぐにこの「Nokia 7705 Twist」と、中国のメディアで先月紹介されたケータイ端末「NOKLA E81」が似通っているとネットで話題に。「NOKLA E81」はその名の通り、ノキアのブランド名をイメージさせる山塞機だが、今回問題となっているのは名前ではなく、そのデザインや機能の部分だ。「NOKLA E81」は「Nokia 7705 Twist」よりも先に発表されているため、中国のネットユーザーの中には「ノキアがパクッた」と考えている人が少なからずいるという。中国のニュースサイトで行われたアンケートでも、約半数のネットユーサーが「ノキア側のパクリ」と返答しており、仮に冗談での投票が多数を占めていたとしても、当のノキアからすれば看過できないアンケート結果となっている。

しかし、実際はノキアのような大手ケータイ端末メーカーが中国の山塞機のデザインを真似し、すぐに製品化するとは考えにくい。中国のOEM企業(他社ブランドの製品を製造する企業)で製造されているノキアの「Nokia 7705 Twist」のデザインが外部に流出し、それをもとに「NOKLA E81」が製造されたと考えるほうが無難だろう。

いずれにせよ、今回の騒動は、その製品化のスピードや真似の仕方など、中国の山塞機の“実力”を見せ付けるケースとなってしまった。今後も大手ケータイ端末メーカーの山塞機が、本物よりも先に市場に現れる可能性はある。各メーカーが情報流出防止策をどのように練るのか、これまで以上に頭を悩まさなければならない時代が到来していることは間違いなさそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.