経済回復の兆しは「男性のパンツ」に現れる? 米経済アナリストが分析。

2009/09/02 18:06 Written by Narinari.com編集部

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この世界的な不況は一体いつ終わるのか? その質問に対する明確な回答を持つ人はいないでしょう。しかし、少しでも現実的な予測をするために、経済学者やアナリストたちが、日々の株式データや消費者活動などを分析し続けています。そうした中、最近、一部の経済アナリストが、ある「指数」に着目しました。それは「男性のパンツ」。なんと、パンツが経済の動向を示すというのです。

米紙ワシントンポストによると、その論理は次の通り。女性の下着に比べ、男性の下着は“生活必需品”としての色合いが強いため、通常はその売り上げに消費者の志向変化などの影響も少なく、激しい変動がありません。ところが経済的に厳しい局面を迎えると、“生活必需品”を購入することにも人々は躊躇し始めます。つまり、男性下着の売り上げが悪くなると、その時点ですでに経済は大変なトラブルに巻き込まれている、ということです。

消費活動リサーチを専門に行うNPDグループのシニア・アナリスト、マーシャル・コーエン氏は、男性下着の購買パターンの変化が起きるのは「人々が購入を先に引き延ばしてしまうから」(ワシントンポスト紙より)と分析。似たような例として「車の買い替えを『あと、10,000マイル乗ってからにしよう』と延期すること」(同)を挙げています。

また、ほかのリサーチ会社ミンテルは、今年の米国での男性下着の売り上げは、2.3%の減少になるとの予測を発表しました。減少に転じるのは、同社が2003年からデータを集計し始めてから初めてのこと。

ワシントンDC在住のケネス・サンフォードさん(59歳)は、いつもなら3か月に1度は数枚の下着を購入しますが、仕事を失ってから過去8か月、使い古しの下着で我慢しているそう。ケネスさんのような男性が増えている中、それでも来年度はその下降スピードにブレーキがかかり始め、0.5%の減少にとどまるとミンテルは予測しています。それを裏付けるように、米大手デパートのシアーズやターゲットなどでは、男性下着の売れ行きが上向いてきているそうです。

夫や彼氏が新しいパンツをはき出したら、それは景気回復の兆しとして歓迎すべきこと……なんて見方もできるかもしれませんね。

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