結婚式直前の妊娠で3度延期、13年後の“悲願”の挙式には子ども10人も。

2009/09/01 17:06 Written by Narinari.com編集部

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結婚式を挙げようと思ったら妊娠して延期。しばらく時間をおいて再び結婚式を挙げようと思ったらまた妊娠して延期に――。そうこうしているうちに、できた子どもは10人になっていたという英国人夫婦が、今年6月にようやく結婚式を挙げた。最初に予定していた結婚式から、実に13年後のことだ。

英紙デイリー・ミラーによると、現在37歳の夫ジェイソン・ウォンさんと、35歳の妻レイチェルさんの出会いは、今から15年前までさかのぼる。レイチェルさんの勤務先のカジノにジェイソンさんが客として訪れ、「彼女のゴージャスな唇と、素敵な目に一目ぼれ」(デイリー・ミラー紙より)したジェイソンさんからアタック。レイチェルさんも「彼の生意気さが気に入った」(同)と意気投合し、すぐに付き合い始めたという。

そこから2人の人生は急展開を迎える。交際開始からほどなくしてレイチェルさんは妊娠し、11か月後の1995年7月には女の子の双子を出産。当時は「妊娠5か月まで母親に話す勇気も出なかった」(同)ほど悩んだそうだが、いざ双子が生まれると、とても幸せな気持ちに包まれ、ジェイソンさんはその時点で結婚のプロポーズをした。

そして、2人は1996年6月に結婚式を挙げる計画を立て、結婚式場を予約。ところが赤ちゃん2人の成長は思った以上に速く、住んでいたアパートはアッという間に手狭となってしまう。結婚式よりも家の確保。そう決断した2人は泣く泣く結婚式場をキャンセルして式を延期し、新しい家に引っ越した。

新しい生活にも慣れ、しばらくは再び結婚式を挙げるために少しずつ貯金する日々が続いたが、1998年6月に結婚式を挙げる計画を立てたところ、またしてもレイチェルさんの妊娠が発覚する。貯金は出産費用に回され、1998年2月に三女(3人目)を出産すると、間髪入れず1999年1月に四女(4人目)を出産。次第に「夫婦2人とも大家族になりたい」(同)と思うようになり、結婚式を夢見ながらも、さらに2000年9月には五女(5人目)を出産した。

どんどん子どもが増え、またしても家が手狭となって引っ越しを余儀なくされた夫婦。その後も2002年4月に長男(6人目)、2004年6月に次男(7人目)、2005年5月に三男(8人目)と次々に出産し、ようやく生活も落ち着いた2006年6月に念願の結婚式を挙げようと、準備に着手する。

この時点ですでに8人の子どもに恵まれ、脅威の“命中率”を見せる夫の精子に、「今後も子どもが増えるのではないか」と不安を覚えたのか、ここでレイチェルさんはパイプカットの手術(精管の切除)を受けるよう説得。しかし、夫が決断しかねている間にレイチェルさんの不安は的中、六女(9人目)を妊娠し、またしても結婚式は延期に。2006年9月に六女を無事出産したあと、ジェイソンさんはパイプカットの手術を受け、ついに打ち止めとなるかに思われた。

ところが手術前に夫の精子が“最後の反乱”を見せたのか、手術から2週間後にレイチェルさんの妊娠が発覚。2007年10月に四男(10人目)が誕生した。

そして最初の結婚式の予定から13年の月日が流れた今年6月20日、夫妻は10人の子どもを連れて悲願の結婚式に臨んだ。待ちに待った結婚式だっただけに、ジェイソンさんも「結婚式のレイチェルの素晴らしい姿を、ずっと忘れない」と感無量の様子。英紙デイリー・メールには家族全員が収まった写真が掲載されているが、まさに幸せを絵に描いたような雰囲気だ。

最初に結婚式を挙げようと思ったときには想像すらしていなかった大家族。レイチェルさんはそんな家族とともに結婚式を迎えられたことを「私が欲しいものをすべて手にした」と表現している。

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