14人の女性と重婚か、航空会社エリート整備士のインド人男性を逮捕。

2009/08/29 16:16 Written by Narinari.com編集部

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結婚の形態は宗教や国、民族などによって異なるものの、少なくとも日本をはじめとする多くの国は、パートナーは1人に限られている。法律でそう定められている場合には、当然、複数のパートナーと結婚すれば「重婚」という罪になるが、インドに住む40歳のある男性は、実に14人もの女性(と伝えられている)と同時に結婚していたことが判明し、妻の一人の訴えによって警察に逮捕されてしまった。

問題の人物はインドの航空会社エア・インディアで整備士として働いていた40歳の男性。この男性は過去2年間に少なくとも5〜6人の女性と「重婚」していたほか、ニセの法的文書を作成したとして逮捕された。英国やインドのメディアによって結婚相手の正確な人数はまちまちだが、英放送局BBCや英紙デイリー・メールなどの報道では、「5人の妻が警察に届けを出し、9人は名前が知られるのを恐れて訴えなかった」と伝えられており、公に認められた妻は5人、あるいは6人で、それ以外にも8〜9人の妻がいるらしい、ということのようだ。

しかし、誰もが抱く疑問は、男性がどのような方法でこれだけ多くの妻と同時に「重婚」することができたのか、という点だ。男性は2006年に当時の妻と離婚をした後、インターネットの結婚サイトに登録し、パートナーを探していたという。選んでいた女性は、主に身分の良い未亡人か、離婚経験者。男性はインドでは高給の月給946ポンド(約14万円)を稼ぐエリートだったこともあり、地元警察は「女性たちは男性の職業から好印象を持ち、両親たちも男性の身元を調べようとも考えなかった」(デイリー・メールより)とコメントしている。航空会社のエリート社員という肩書きを信頼しすぎて、どの女性も完全に騙されてしまったというわけだ。

こうして次々と結婚を重ねた男性は、女性たちを「南のムンバイから、北のラジャスタンまでインド全域に分散させ」(英紙サンより)、各々の家を回っていた。しかし、国土の広いインド全域の移動や、それぞれの妻と過ごす時間のやり繰りが相当大変なものだったことは想像に難くない。

そこで、男性が駆使していたのが「仕事のふり」だ。「インド各地で会議があって忙しい」と理由を付け、1人の家に滞在する時間は長くても3日間まで。その後はほかの妻の家へと向かっていく……というパターンを繰り返したそうだ。ただ、男性は責任感(?)はあったようで、全員の妻の生活を養っていたという。

しかし、そんな生活が長く続くはずはなかった。今年8月11日に、最後に結婚した“14番目の妻”とも伝えられている29歳の女性が、男性の頻繁な出張を怪しみ、所在を確認して待ち伏せ。すると、そこには今年4月に結婚したと主張する女性がいた。

これにより男性の「重婚」が発覚。最後の妻が警察に相談したため、結婚からわずか1週間後の8月18日に、男性は逮捕されることになった。その後、警察がほかの妻との間に交わされた結婚書類を確認すると、写真は同じながら、父親や親類の名前を偽名として使っていたこともわかったそうだ。

不思議なのは、男性がなぜこのようなことをしたのかという動機の部分。インド英字紙タイムズ・オブ・インディアによると、男性は警察に対し「両親が亡くなり、2006年に最初の妻と離婚した後、知り合いがおらず孤独になった」と明かしたという。ムンバイに住む兄弟とも音信不通のようで、寂しさに駆り立てられた行動ということのようだ。

「別に私は、女性たちに性交渉を強要したわけでもないし、騙したつもりもない」と、あくまでも自身の正当性を主張しているこの男性。仕事もクビとなり、パートナーも失ったものの、釈放された後は、1人の女性ときちんと結婚するつもり……とのことだ。

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