こってりとしたチーズがのったピザは、いかにも高カロリーな料理。しかし、このピザだけを食べ続け、見事ダイエットに成功した男性が米国にいるそうです。

33歳のマット・マククレランさんは、自らピザ店を立ち上げた経営者。そのビジネスの宣伝をするために、1か月ほど前、地元のスポーツ・ジムの前で、ジムに来る人たちに試食用のピザを配っていました。

しかし、なかなか自慢のピザを受け取ってくれる人はいません。ジムを訪れた人々曰く「健康やダイエットのことを考えてジムに通っているのに、そこでピザなんか配られても、手を出す気にはなれない」。そっぽを向かれてしまうのは、当然と言えば当然です。そしてマットさん、その場で「こいつ、一体何を考えてるんだ」と、冷たい言葉まで頂戴したそう。

でも、マットさんには起業家としての意地がありました。“ピザ＝不健康”というのは偏見だとばかりに、なんと自分に「30日間ピザだけを食べる」というダイエットを課したのです。「ピザが身体にどのような影響を与えるのか、身をもって確かめたかった」。マットさんはそう語っています。

そして栄養士らの協力を得て、ダイエットは決行されました。それまで続けていた運動量（1日1時間×週5日間）を変えることなく、本当にピザだけを食べる生活。その結果、体重は増えるどころか逆に減少し、血圧やコレステロール値までも下がったというのです。これにはマットさん本人はもちろん、栄養士も驚きを隠せませんでした。ちなみにマットさん、このダイエットのカギは「1日に3食ではなく、少量ずつ6〜7回に分けて食べること」と語っています。

今回のケースはあくまでも栄養士の管理のもとに行われた特殊な、極端なもの。決して安易にマネをしてはいけませんが、何を食べるにしても、摂取カロリーがオーバーしないように食べる量を調整することが最も大事、ということを暗に示しているのかもしれません。