デートのせいで精神を病んだ? 行き先を任せ続けた中国の男性に悲劇。

2009/08/22 22:17 Written by Narinari.com編集部

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愛する彼女とデートをするのは楽しいが、デートの行き先を決めるのはなかなか難しいもの。お薦めのレストランやレジャースポットを探し、予算に見合うかどうか、アクセスが便利かどうか、雰囲気は落ち着いているかどうかなど、さまざまな要素を考慮した上で決定しなければならないからだ。しかし、だからと言って、デートの行き先を決めることを完全に放棄してしまうのは、問題を引き起こす元となるのかもしれない。今回紹介する中国の男性は、彼女に連れられるまま不本意なデートを繰り返していたことが原因で、精神を病んでしまったという。

中国の「新文化網」によると、この男性は重慶で暮らす呉城さん。呉さんと彼女は交際を始めてすでに2年が経つそうだが、デートの行き先はほとんどがマーケット巡りだ。呉さんの彼女はマーケット巡りが大好きで、中でも地下マーケット巡りを愛していたのだという。

呉さんは1週間の内に5回程度、毎回2〜3時間のマーケット巡りに付き合っていた。このペースからすると、ほぼ毎日どこかしらのマーケットに顔を出していたことになる。しかし、呉さん自身はマーケット巡りにはまったく興味がなく、彼女の意に沿うまま渋々……という具合だった。

デートの場所はともかく、こうしたデートのパターンはよくある男女の話なのかもしれないが、このカップルに起きた問題は、マーケット巡りを続ける呉さんの言動が次第におかしくなってきたこと。マーケット巡りの途中、突然1人で先に帰宅したにも関わらず、そのことを彼女に指摘されると「2人で一緒に帰った!」と本気で反論してきたり、自分の着ている赤色のTシャツの色を青色と勘違いしたりと、かつては見られなかった症状が次々と現れたという。

呉さんの母親の話では、呉さんはかつて「いつも街歩きばかり。ケータイを壊して無人島で暮らしたい」とグチをこぼしていたそう。日々の仕事のストレスに加え、毎日課せられるマーケット巡りが、呉さんの精神を少しずつ蝕んでいったようだ。

また、呉さんが足繁く通っていた地下マーケットは、外にあるマーケットに比べると空気が断然悪い。しかも、そこに多くの人が集中するのだから、環境の悪さは推して知るべしといったところだ。人によっては中に入るだけで、眩暈に襲われ、動悸や気持ちがイライラするなどといった症状が出ることもある。

呉さんも最初はタバコを吸うなどして平常心を保っていたそうだが、滞在時間が長くなるとともに意識が朦朧とし始め、胸が痛くなり、一緒にいる彼女の質問にもまともに答えられない状態に陥ることもあったそうだ。どうしても耐えられないときには、彼女のスキを見計らって現場から「失踪」し、呼び出し電話がかかってくるまで休憩するようにして難を逃れていたのだという。

そうしたことを繰り返しているうちに、彼女から「おかしい」と思われ、病院に連れてこられた呉さん。医者から「精神を病んでいる」と伝えられると、怒りに震えながら彼女に怒鳴ったという。「すべてはお前が悪い。マーケット巡りのせいで精神病を発症してしまった!」と。

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