映画「サマーウォーズ」にスイスが熱狂、ロカルノ国際映画祭で賞賛。

2009/08/13 19:19 Written by Narinari.com編集部

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2006年、ネットの口コミからロングランヒットへと繋がった「時をかける少女」のスタッフによって製作された、今夏話題の映画「サマーウォーズ」。すでに8月1日から劇場公開が始まり、映画レビューサイトやブログなどでも高く評価されているほか、1館当たりの平均興行収入でも高い数字を記録するなど、興行面でも大きな期待が寄せられている。そんな「サマーウォーズ」は現在、スイスで開催されているロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に、日本のアニメとしては初めて出品されているが、現地時間の12日に公式上映が行われ、上映終了後には会場に詰めかけた約3,000人からスタンディングオベーションが巻き起こった。

映画の公式上映に先駆けて開かれた公式記者会見には、同作の細田守監督と、キャラクターデザインの貞本義行氏が参加。会見に出席した現地記者の一人からは「設定が非常にユニーク、現実と仮想のコミュニケーションが両方描かれていて大変おもしろく感じました」といった感想も寄せられている。

また、映画上映前には細田監督・貞本氏の両名がステージに上がり、細田監督がフランス語、イタリア語、英語、日本語を交えて挨拶をすると、会場から笑いや拍手が起きるシーンも。上映中には、海外の映画祭ではよくある「席立ち」(※つまらないと判断すると途中退席することが多い)もなく、随所で笑い声が上がり、最後にはスタンディングオベーションに。拍手が鳴り止まない状態がしばらく続いたほど、現地の評判はかなり良さそうだ。

コンペティション部門受賞作品の発表は現地時間8月15日(日本時間16日未明)。果たして、日本のアニメ映画としては初めてロカルノ国際映画祭を制することができるのか。注目しておきたいところだ。

なお、今回の映画祭にあたり、細田監督は「日本ではすでに公開されていますが、海外では一番最初に皆さんに見ていただけるということで、非常に緊張しています。日本のサムライの末裔の家族の物語です。夏の家族アクション映画ですので、皆さん気楽に楽しんでください」、貞本氏は「今回のこの作品では、日本の普通の家族をモチーフにデザインしました。日本の普通の文化を知る上でも、楽しんで貰えれば光栄です」と、現地の人たちに向けてコメントを発表している。

☆「サマーウォーズ」ストーリー
高校2年の夏休み。小磯健二は憧れの先輩・篠原夏希からアルバイトを頼まれ、長野の上田市にある彼女の曾祖母の陣内家に同行することになる。陣内家は戦国武将の末裔。そこには16代当主・栄の90歳の誕生日を祝うために27人もの個性豊かな「ご親戚」の面々が顔を揃えていた。
そしてアルバイトとは、栄の前で、夏希のフィアンセを装うこと。戸惑いながら大役を果たそうとするそんな時、仮想都市OZが謎のアバターの出現により荒らされ、被害は現実の世界に影響を及ぼす大事件になる。なぜかその犯罪者に仕立て上げられた健二。果たして、健二は、夏希は、そして27人の「ご親戚」はこの世界を救えるのか。

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