窓際の水晶玉が原因で部屋丸焦げに、太陽光線を集めテレビに引火。

2009/08/13 13:50 Written by Narinari.com編集部

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その透き通る輝きが神秘的な水晶は、“幸せをもたらす”と言われることもしばしば。ところが英国のある女性は、自宅に飾っていた水晶玉が原因で大惨事になってしまった。窓際に置いていた水晶玉が太陽の光を集め、近くにあったテレビに引火。火事となり、家の中のものがすべて焼けてしまったのだ。

この不幸な出来事に見舞われたのは、53歳のキム・イーツさん。アパートの1階に住んでいたイーツさんは、3年前にアートギャラリーで、直径約10cmの水晶玉を20ポンド(約3,100円)で購入した。「太陽の光が通り抜ける水晶玉を見るのが好きだった」(英紙デイリー・メールより)と話すイーツさんは、その水晶玉を窓際に飾って美しい輝きを堪能。しかし、この置いた場所がもとで、大変な事態を招いてしまう。

事件が起きたのは7月23日午後5時半頃のことだった。イーツさんの部屋で突然、爆発音とともに火の手が上がり、これを発見した隣人のニール・クラークさんは果敢にイーツさんの部屋へ窓から侵入、イーツさんの救出を試みた。しかし、幸いにもイーツさんは友人の家を訪ねていて不在。部屋にイーツさんがいないことがわかると、冷静にガスを止めて外に逃げたという。このときの様子について、クラークさんは「メンテナンス技術の資格を持ってたから、ガスを切るのはわかったんだ。後は皆と同じことをしただけ」(デイリー・メール紙より)と語っている。

発生から15分後に駆け付けた消防隊によって火は消し止められたが、イーツさんの部屋は真っ黒に。誰もいない部屋、しかも火の気のない部屋でなぜ火事が起きたのか。その後の検証で、原因は窓際に置いた水晶玉であることが明らかになった。窓のそばに置かれた水晶玉により、直射日光が屈折してリビングへ侵入。テレビに引火したというわけだ。

事情を聞いたイーツさんは、いち早く救出を試みた隣人のクラークさんに「感謝の気持ちを伝えたい」とした上で、「私の人生は、この水晶玉のせいで完全に破滅」とガックリ。というのも、イーツさんは火災保険に加入しておらず、しかも財産のほとんどは部屋の中にあった。その損害額は1万ポンド(約157万円)に及ぶという。さらに、アパートの修繕に8週間前後かかる見込みで、その間イーツさんは一時的に宿泊施設へ移動しているが、「もし自分が部屋にいたら……」という気持ちから、安心して夜も眠れないでいるそうだ。

水晶玉の場所、太陽の角度、テレビの位置など、偶然に偶然が重なって起きてしまった今回の火事。これも恐るべき水晶のパワーなのかもしれないが、大切にするだけでなく、保管場所にも気をつけたいところだ。

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