病院の「死亡宣告」から一転、葬儀の準備中に赤ちゃんの生存確認。

2009/08/11 08:43 Written by Narinari.com編集部

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500グラムの早産で産まれた赤ちゃんが、病院の死亡宣告から一転、葬式の前に生存が確認された――。そんな出来事が南米パラグアイで起き、話題を呼んでいる。

この一件はパラグアイの首都アスンシオンにある国立病院で起きた。通常、赤ちゃんは約40週間の妊娠期間を経て3,000グラム前後で産まれるが、この赤ちゃんは妊娠24週目にわずか500グラムで誕生。しかし、未熟児の状態で産まれたために身体反応が弱く、何とか命を紡ごうと1時間に渡り懸命な措置が取られたが、その甲斐なく「死亡」の診断が下されることになった。

赤ちゃん誕生の喜びも束の間、悲しみに暮れる家族は葬儀の準備のために帰宅。そして4時間後に、病院から赤ちゃんを入れた段ボール箱が自宅へと運ばれた。死亡診断書も医師によって作成され、家族は泣き続けていたという。

ところが、別れの挨拶をしようと父親が箱を開けてみると……。信じられないことに、亡くなったはずの赤ちゃんが息をしていたのだ。さらに家族の1人が赤ちゃんを箱から出すと泣き出し、腕や足も動かし始めた。すぐに父親は病院へと連れて行き、現在は酸素呼吸器を付けられながらも、安定した状態を保っているそうだ。

家族らは赤ちゃんが奇跡的に生きていたことに喜びつつも、病院には怒りをぶちまけている。赤ちゃんの祖父にあたる男性は「医者は我々に笑いながら『もういいですか?』と言ったんだ」(英紙デイリー・エクスプレスより)と、その仕事ぶりや態度に納得がいかない様子だ。

病院側は「これは変わったケースだ」としながらも、「赤ちゃんに対するチェックがきちんと行われていなかった」(同)と非を認め、今後、調査を行うという。

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