少女の「iPod touch」が爆発、アップルの“口止め”対応に非難の声も。

2009/08/06 13:53 Written by Narinari.com編集部

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これまで世界中からたびたび報告されている「iPod」シリーズの爆発事故。日本でも昨年、「iPod nano」から火花が出る事故が発生し、経済産業省が公表したことが話題を呼んだのは記憶に新しいところだが、英国では、11歳の女の子が所有する「iPod touch」の爆発事故が起き、アップルの対応が物議を醸している。

事故が起きたのは、英国のエリー・スタンボローちゃん(11歳)が所有する「iPod touch」。いつものように「iPod touch」を使用していると、突然変な音がし始めるとともに急激に熱を帯び、父のケン・スタンボローさんが取り上げると「手の中で熱くなり、蒸気が出てきた」(英紙デイリー・メールより)という。すぐさま「iPod touch」を放り投げたところ、30秒もしないうちに爆発。部品が飛び散るなど、運が悪ければ大けがをしていたかもしれない事故となってしまった。デイリー・メール紙には、「iPod touch」とともに車のシートが黒こげになった写真が掲載されている。

事態を重く見たスタンボローさんは、「iPod touch」を購入した小売店のアルゴスとアップルに連絡を入れ、アップルの役員と話をすることができたそう。その後、アップルから手紙が届いたものの、そこには「アップルは責任を否定する」旨と、和解(購入代金の返済)の条件として「事故と和解条件を秘密にしておくこと」との“口止め”がしたためられていた。また、約束を破った際には「訴訟も辞さない」とも書かれており、スタンボローさんは「ゾッとする」と思ったそうだ。

スタンボローさんは決して慰謝料などを請求したわけではなく、ただ爆発の報告と、「iPod touch」の購入代金の返済を求めただけ。にも関わらず、“強圧的”とも取れるアップルの対応に英メディアが一斉に反応、各紙のウェブサイトに寄せられた読者のコメントも、アップルに対する非難の声が相次いでいる。

「iPod touch」の爆発事故に絡むトラブルは、今年3月、米オハイオ州の女性が「爆発によって息子がやけどを負った」としてアップルを提訴したケースも。この裁判では損害賠償など約2,000万円を求めている。

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