「男性従業員は必ず香水を付けるように」変わったルールの企業に賛否両論。

2009/07/30 21:34 Written by Narinari.com編集部

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「男性従業員は必ず香水をつけるように」。そんなルールを決め、実行に移した中国の企業が話題を呼んでいる。ファッションとして香水をつける男性は少なくないが、こと中国において、会社の取り組みとして香水の使用を義務付けるのはまれ。それだけに、この話題に対する中国人の反応は賛否両論のようだ。

「淅江在線」によると、男性従業員に香水の使用を義務付けたのは、中国・淅江省杭州市のホテル関係会社。同社の韋克社長は40過ぎの男性で、香水を愛用しているという。韋克社長は「ホテル業では従業員の品位がとても重要です。香水の使用は自身の格調を高くし、清清しい香りは人の心を気持ち良くさせます。仕事をする上でも、まず自分の心を気持ち良くさせることで、それが徐々にお客様にも伝わっていくのです」と香水の魅力を語るとともに、「私の会社のことは私自身が決定します。これは会社の企業文化です。香水使用は悪い事ではありません。私は従業員たちの心が変化し、様々な香水を使うようになることを願います」と、自分が決めたルールを押し通す考えだ。

しかし、同社で働く従業員の反応はバラバラ。毎日香水を使用している年輩のある従業員は、社長の決定を歓迎する。「私はかつて、何かと注文がうるさい女性客の接客をしたことがありました。どんなサービスをしても彼女には受け入れてもらえなかったのですが、香水を変えてみたところ態度が一変。そこから話が急に盛り上がり、お互いが良い関係になったのです」と自らの体験談を踏まえながら“香水使用”を後押し。香水はビジネスにも効果的だと、自信たっぷりに語っている。

一方、入社したての若いある従業員は、会社の“香水使用”に戸惑いを感じているようだ。「会社のルール、『事務室内でのタバコ禁止』は理解できますよ。でも『男性社員は必ず香水を使用すること』はまったく理解できません」と語り、安易なルール遵守はできないという。

なお、地元紙が現地の人々に取材を行ったところ、意見は賛否両論。一概にどちらが「正しい」とは言えない結果だった。

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