4億円当選した直後に逮捕、宝くじ当選者の身元調査で過去の犯罪バレる。

2009/07/27 05:56 Written by Narinari.com編集部

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超高額の宝くじが当選した直後に、過去の悪事がバレて逮捕された――。まさに「天国と地獄」を一度に味わった男性がいる。カナダのロトくじで約440万カナダドル(約3億8,000万円)を当てたこの男性。ロトくじ運営会社が高額当選者に行う身元調査をしたところ、過去に逮捕状が出ていたことが判明し、喜びも束の間、記者会見の直後に御用となった。

カナダのオンタリオ州・ブランプトンに住む45歳のバリー・シェルさんは、7月18日抽選のロトくじで約440万カナダドルを的中させた。カナダ紙トロント・スターよると、シェルさんが当選に気付いたのは翌日の7月19日のこと。タバコを買いに売店に出向き、ついでに当選チェッカーにくじを通したところ、自分が高額当選したことを知ったという。「当選金額を確認したら、すぐにくじにサインをしたよ」(カナダ放送局CBCより)とそのときの興奮を話すシェルさんは、7月20日には運営会社が開いた記者会見に登場。満面の笑みでメディアを前に喜びを語っていた。

小切手を手に持ち、カメラの前で笑みを浮かべるシェルさん。その姿は一見すると地道な生活を送る一般市民だが、実は2003年にカメラや腕時計、GPS、メモリーカードを盗んだ疑いで警察が追っている人物だった。

逮捕状が出ていることが発覚した経緯はこうだ。シェルさんの当選の知らせを受けた運営会社は、写真付きの本人証明書類の提示を求めたところ、シェルさんが提示したのは1994年に取得した運転免許証だった。しかし、免許証の写真は現在のシェルさんよりもだいぶ体が細く、運営会社は本人かどうか断定できず。そこで地元警察に身元調査を依頼し、問題のない人物かを確かめた結果、逮捕状の発覚に至った……というわけだ。

ちなみに、容疑のかけられている犯罪が宝くじの当選に影響することはなく、警察当局も「合法的に勝ち取った」と明言。賞金はシェルさんの元へしっかり渡る。すでに保釈の身となったシェルさんは、今回の賞金を家の購入資金に充てるそうだ。

なお、日本の宝くじの場合、1万円以下の当選券ならば宝くじ売り場で換金することができるが(一部5万円まで扱う売り場も存在)、1万円を超える当選はみずほ銀行の店舗で行う。また、1万円を超える当選の場合は、くじ裏面の欄に住所や名前、電話番号など記入することが求められ、さらに高額当選になると本人確認書類を持参するなど、身元の証明が必要となる。

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