“世界初”謳う256GBのUSBメモリ発表、ただし中国には以前から存在。

2009/07/21 22:45 Written by Narinari.com編集部

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小型で携帯に便利、デザインやカラーも無数にあるUSBメモリは、データの持ち運び用途以外にちょっとしたアクセサリーとして活用する人もいるほど、一般的なものとなっている。そんなUSBメモリに、このたび256GBの大容量モデルが“世界初”登場した。256GBと言えば、一般的なノートパソコンのHDDと同等かそれ以上の容量。USBメモリはもはや立派な外付けHDDになる時代だ。

“世界初”の256GBのUSBメモリ「DataTraveler 300」を発表したのは、米メーカーのキングストン・テクノロジー。同社は6月15日に“世界初”となる128GBのUSBメモリ「DataTraveler 200」を発表しており、わずか1か月程度で記憶容量2倍のUSBメモリを世に放つことになった。

同社サイトでは、「DataTraveler 300」の容量の大きさを示す例として、写真51,000枚かCD365枚(1年)分、もしくはDVD54枚分のデータを入れることが可能だとしている。読み込み速度は20MB/秒、書き込み速度は10MB/秒で、パスワード付きのプライバシーゾーンを作ることもできるという。現在は予約のみの販売で、価格は約10万円。128GBモデルの約3倍の値段だ。

このように、大容量データを持ち運ぶ人にとっては物欲がうずく「DataTraveler 300」だが、同社サイトで謳われている“世界初”には多少の疑問点が残る。

というのも、中国ではすでに数種類の256GBのUSBメモリが販売されているからだ(※256GBに偽装した製品もある)。そのうちのひとつ「Cenby」というブランド名のUSBメモリを販売している北京の会社にコンタクトを取ってみたところ、電話に出た担当者は「今年3月には販売していました」と説明。その高額な値段(約9万円)ゆえにほとんど買い手がつかず、現在は販売を中止しているそうだが、「50個以上の注文ならば、(今でも)発注して作らせます」とのことだった。



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