本物よりパクりが上? 「トランスフォーマー」のオンラインゲーム。

2009/07/12 23:24 Written by Narinari.com編集部

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日本で絶賛公開中の映画「トランスフォーマー/リベンジ」(以下、中国語名の「変形金剛2」)。中国での盛況ぶりはさらに大きく、公開日の6月24日から7月5日までの興行収入はすでに3億元(約42億円)を突破。このまま順調に数字が伸びていけば、中国の映画市場における歴代1位の興行収入を誇る「タイタニック」を超え、新記録を樹立する見込みだ。それほど「変形金剛2」は注目を浴びているが、その人気に便乗するかのごとく、「変形金剛」を題材にしたオンラインゲームが2本登場し話題となっている。中国のPCゲームサイト「pcgames」では、「パクリが勝った?」という刺激的なタイトルで2本を徹底比較しているので、その一部を紹介しよう。

今回、注目を浴びている2本のオンラインゲームは、正規版「変型金剛」(以下「変型」)とパクリ版「百変金剛TF」(以下「百変」)。ともに正式タイトルの「変形金剛」とは名前が微妙に異なるが、「変型」は米国の玩具メーカー「ハズブロ」から権利を買い取り、上海のゲーム会社が製作したものと言われている。ゲーム内容は戦略シミュレーションRPGのようで、映画でもお馴染みのロボットたちがそのまま登場。しかしながら、同報道では「本物が出ているだけで、ゲームとしてはありふれている」「“そっくり大賞”を授与するならこのゲーム」と、「期待外れ」のようなコメントを残している。

一方、6月19日にテストサービスを開始した「百変」は、中国3大ポータルサイトの「網易」が3年という月日と巨大な資金を投入して開発したもの。ゲーム内容はオンラインRPGで、4種類の変形ロボットから1種類を選び、宇宙を舞台に敵のロボットたちと戦うというものだ。同報道では「ゲーム性やストーリー性において一定のクオリティを保っている」と評価しており、変形シーンは映画「変形金剛」のように「感動を与えてくれる」出来栄えだという。

このように、同報道では正規版よりもパクリ版のほうが総じて「質が高い」と結論付けており、単純にゲームの質について考えるときは「パクリであるか否かという討論は別問題」とも。確かに、ゲームそのものの面白さを比較するならば「パクリであるかないか」は別問題とも言えるが、パクリに負けてしまった「本物の立場」を考慮すると、少し複雑な結論であるかもしれない。

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