「アンパンマン」収録が1,000回到達、戸田恵子が21年間を振り返る。

2009/07/07 15:06 Written by Narinari.com編集部

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1988年からテレビアニメの放送が始まった「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)は、今年が21年目。子どもの頃にアニメを見ていた世代が大人になり、子どもができて2代で楽しんでいるというケースもずいぶんと増えてきた。そんなアニメの「アンパンマン」で、21年間ずっとアンパンマンの声を担当しているのが戸田恵子だ。7月6日には、「アンパンマン」の収録が通算1,000回(放送は8月予定)を迎えたが、この大台到達を機に、戸田恵子は公式ブログにこれまでの思いをつづっている。

戸田恵子は7月6日に更新したエントリーで「めでたい!今日はマジでめでたい」と、収録が1,000回に到達したことを自ら祝福。続けて「いやいや〜かる〜く20年以上ですわ」「劇場用やその他の収録も入れると確実に1000回以上はスタジオに通ったということでござる」と、積み重ねてきた歴史に感慨深げだ。

しかし、本業である女優としても多忙を極める戸田恵子にとって、21年間も同じ作品の声優の仕事を続けるということは並大抵の苦労ではなかった。戸田恵子はその苦労を「闘い」と表現する。

「アンパンマン」の収録は毎週月曜日の朝。そのため、「地方公演の時は日曜の夜にとんぼ返りを何度もしたり、また舞台千秋楽は日曜が多いため翌日のアンパンマンを考えると思い切り羽目を外すこともできず」と、女優との兼ね合いの難しさがあったことを説明している。また、「体調良い日も悪い日も。ドラマの撮影を早朝済ませてから収録に来たり」と、さまざまな難局を乗り越えてきた21年間だったという。それだけに、「私も闘ってきました。その闘いの成果が1000回です」とつづられた言葉は重い。

放送当初からずっと同じキャラクターを担当している声優は戸田恵子をはじめ、ばいきんまんの中尾隆聖、ジャムおじさんの増岡弘など数人だが、ほかのキャラクターの声優も、長期に渡っている人は多い。そうした声優陣の結束は堅いようで、戸田恵子は「ここまで紆余曲折みんな個々に色々あったと思います。でも様々乗り越えて助け合ってやって参りました。私達もアニメ同様、間違いなくアンパンマンファミリーであります」と力強くコメントしている。

常に子どもたちに届けられる「アンパンマン」ファミリーの笑顔は、声優陣の苦労の賜物。21年間も続けていれば、きっと公にはできないような苦労もあるはずだ。しかし、戸田恵子は「今日も子供達に愛と勇気を届けるよ。そして勿論!これからもずっと」と、今後もアンパンマンを精一杯演じていく決意をにじませている。

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